配信

No.357 となり町戦争

作品名

「となり町戦争」 ’06年度作品

監督

渡辺 謙作

出演

  • 江口 洋介
  • 原田 知世

あらすじ

 舞坂町に住む北原(江口 洋介)は、いつものように学校に出勤していた。
この町に転勤して1年が過ぎ、この町の暮らしにも慣れ始めた処だった。
 
 ある日、町の広報誌に5月7日から8月31日まで、隣の森見町と戦争を
実施すると書かれたのを見つけた。
 
 実際には、5月7日の開戦(?)日を過ぎても、北原の暮らしは何も変わ
らなかった。しかし新聞には戦死者の数が書かれてあり、どうも戦争をして
いるのは本当のようだった。
 
 北原のところに電話があり、役所の香西(原田 知世)という女性から、
隣町の偵察を任命すると聞かされた。何のことか判らない北原だったが、今
までと同じように通勤しながら、森見町の様子を報告書にまとまるというの
が、任務の内容だった。
 
 

お勧めポイント

 なんとも風変わりなヒューマンコメディです。
 行政事業として、となり町と戦争することになったという内容です。
 
 最後辺りまで、どこで戦争しているのやら、まったくそのシーンが登場し
ないまま、ストーリーは進みます。でも確実に戦死者は増えています。
 
 面白いのが田尻という役の岩松了さんが、実は腕利きのスナイパーだとい
うことです。時効警察でもお馴染みのとぼけた言動が、この作品でもどこが
腕利きなのかと思わせますが、どうやらそれは確かなようです。
 田尻は森見町に雇われているので、森見町でしか、戦闘できないシーンに
は笑います。
 
 さらに、北原の任務は偵察だけに留まらず、スパイとして森見町に潜入す
ることになり、香西と夫婦として森見町に住むことになります。
 
 さすがに役所の人ということで、香西の言うことは、何か難しい言葉ばか
りで、北原は何が何やら判らないまま、でも香西が気になるあまり、言われ
たとおりに行動していきます。
 
 朝食作成業務など、すべての作業は、業務という名前で分担が決められて
います。業務一覧の3枚目には、笑えるような業務まで、しっかりと主担当
と副担当が書かれてあります。
 
 江口洋介さんが、のほほんとした役柄を演じています。また、原田知世さ
んもシリアスなドラマでは見られない不思議なキャラクタを演じています。
 
 不思議な物語ですが、この作品がみんなに伝えたかったテーマも、しっか
りと判ります。この作品をご覧になられて、どのようにお考えになるでしょ
うか。
 
 カフェラテなど、ミルクの効いた温かい飲み物が合いそうな作品です。

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆
感動度  :★