作品名
「ぼくの大切なともだち」 ’06年度作品
監督
バトリス・ルコント
出演
- ダニエル・オートゥイユ
- ダニー・ブーン
あらすじ
骨董商のフランソワ(ダニエル・オートゥイユ)は、自分の誕生日会でビ
ジネスパートナーとケンカになった。その理由は、フランソワには親友など
いないだろうと言われたからだ。その場に居合わせた誰もが、フランソワと
は友人ではない、ただの仕事つながりだと断言した。それに腹を立てたフラ
ンソワは、20万ユーロもする壺を賭けて、10日以内に親友を紹介すると
言い放った。
家に帰ったフランソワは、友人リストを作り、その中の第一候補に早速会
いに出掛けた。だが、自分は親友だと思っていた人からも、「おまえは、せこ
い商売敵だ」とあっけない返事が返ってきた。
どうしても親友を見つけなければならないと、HOWTO本や教会、SO
S友情センターなど、友だちを見つける方法を次々と試してみたが、成果な
しの状態だった。
そんな時、何度か乗り合わせたタクシーの運転手ブリュノ(ダニー・ブー
ン)が、初対面の人とも親しく話すことができるのに気づいた。さっそくブ
リュノに金を渡して、その秘訣を伝授してもらうのだった。
お勧めポイント
フランス発のヒューマンコメディ作品です。
本屋にHOWTO本を買いに行った主人公は、「友達を作る本」を探してい
ると店員に聞くのですが、大きな声で何度もその名前を連呼され、周りにいた
人からも注目されてしまうのは、同情してしまいます。
自分の葬式に参加する人は一人、つまり、自分だけという会話が出てきます
が、本当にそうなら、悲しい限りですね。
誰とも気安く話せるブリュノは、主人公にとっては、とてもうらやましい存
在に見えるのですが、実はそのブリュノにも悩みがありました。自分だけがな
ぜこんな目に合うのだろうかと思う人が多いですが、みんな人知れず、悩みが
あるのですね。
この作品の後半で、重要な見せ場に、日本でもお馴染みのTV番組が登場し
ます。ほとんどの人がその番組を見たことがあるでしょうから、この作品の見
せ場でもハラハラドキドキすることでしょう。この番組を似せて日本でも放映
されていたので、当然といえば当然ですが、本当にそっくりです。
この作品の中で、友だちを見つける方法は、「感じ良さ」「誠実さ」「笑顔」
とブリュノ先生が教えてくれるのですが、私もその通りだなと思います。
ということで、この作品をご覧になられて、来週も笑顔で、がんばりましょ
う。
この作品は、もちろん、白ワインが似合います。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★


