作品名
「幸せはシャンソニア劇場から」 ’08年度作品
監督
クリストフ・バラティエ
出演
- ジェラール・ジュニョ
- ノラ・アルネゼデール
- マクサンス・ベラン
あらすじ
1936年のパリ、不況でシャンソニア劇場ミュージック・ホールは閉館
せざるをえない状況になった。
劇場にすべてを掛けていたピゴワル(ジェラール・ジュニョ)は、ショック
を受けて、仕事もせずに酒浸りの日々が続いた。
酒代にも困る生活だったが、息子のジョジョ(マクサンス・ベラン)は得意
のアコーディオンで流しの弾き語りをやり、内緒で酒代にしていた。
ある日、ジョジョが警官に捕まった。未成年なのに仕事をしている所を発見
されたからである。当然、その話は父親のピゴワルにも伝わった。
ところがジョジョが働いているのは、父親が仕事もせずに飲んだくれている
からだと思った警察は、ジョジョを別れた母親が保護するように命令した。
息子のジョジョと別れたくないピゴワルは、シャンソニア劇場を復活するこ
とを決意した。定職があることがジョジョを引き取る必須条件であったからで
ある。
失業していた昔の仲間たちも、シャンソニア劇場再建の話を聞きつけて戻っ
てきた。新たに応募してきたドゥース(ノラ・アルネゼデール)は、歌姫とし
て申し分のない素質をもっていた。
再演初日は無料ということもあり大盛況だったが、批評は散々で、二日目か
らは閑古鳥が鳴く状態になってしまった。ドゥースも自分の夢をつかむために
去ってしまった。
お勧めポイント
パリの下町を舞台にしたヒューマンドラマです。
劇場の場合は、コマーシャルも生でやるんですね。これは私にはとても新鮮
に思えました。思わず紹介されている店で買い物をしたくなりました。
歌姫ドゥースの歌は素晴らしく、パリの情緒がよく出ています。目を閉じて
いても、石畳の街並みを思い浮かべることができます。
シャンソニアは昔からの劇場で、町には劇場と共に多くの思い出が残ってい
ます。それが少しずつ登場してきます。
再演したけれどうまくいかず、人々が失望しはじめたところで、人々はもう
一度自分たちのために、夢を実現しようとします。
失望したピゴワルの元に、ジョジョたちが現れてアコーディオン片手に歌う
シーンは、何度聞いても良いですね。この曲、本当に良いです。
ワイン片手に、フランスパンとチーズをかじりながらご覧になられると、パ
リ気分を満喫できると思います。どうぞ、ご覧ください。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★


