作品名
「カールじいさんの空飛ぶ家」 ’09年度作品
監督
ピート・ドクター
出演
- エドワード・アズナー(声)
- ジョーダン・ナガイ(声)
あらすじ
カール(エドワード・アズナー)は、冒険を夢見る少年だった。同じよう
に、彼の近所に住むエリーも冒険にとりつかれた少女であった。
彼らの憧れは、冒険家チャールズ・マンツであり、彼が冒険した南アフリ
カのパラダイスの滝に興味をもっていた。
すっかり意気投合した二人は、成年後に結婚し小さな家で住み始めた。
二人の人生は進み、その間に多くの幸せと、少しの悲しみがあった。パラ
ダイスの滝に行こうと始めた貯金は、他の費用に補われて、いつしかその夢
は忘れ去られていた。
歳をとったカールは、ふと、エリーが「パラダイスの滝に連れて行け」と
幼い頃から言っていたことを思い出し、それを実現しようとした。しかし、
その矢先、エリーは帰らぬ人となった。
それから長い月日が流れ、カールの家の周りは土地開発が進み、カールの
家だけが残されていた。土地開発の会社は、カールの土地を手に入れようと、
あの手この手を尽くしたが、カールじいさんは頑固に拒否した。それはエリ
ーとの思い出が一杯詰まった家であり、エリーはパラダイスの滝に、この家
を運んで、二人で暮らそうと話した大切な家であるからである。
そんな折、ちょっとした事から土地開発の社員とトラブルになったカール
じいさんは、老人ホームに行かされることになった。
思いつめたカールじいさんは、たまたまやってきたボーイスカウトのラス
テル(ジョーダン・ナガイ)と共に、南アフリカを目指して家もろとも旅に
出た。
お勧めポイント
ディズニー・ピクサーの冒険アニメーションです。
私が一番好きなのは、冒頭からエリーが亡くなってしまうまでを綴ったシー
ンです。特に、幼いエリーが目を輝かせてカールに夢を語るシーンが好きです。
日本語吹き替えでご覧になると最高だと思います。私でも彼女の夢を実現させ
てやろうという気になりました。
風船を一杯つけた家が空高く浮き上がっていくシーンも素晴らしいです。風
船が本物のように意志をもっているかのように羽ばたくのを、口を開けて見守
ってしまいました。
この作品、子供向けだと思う人も多いかもしれませんが、大人の方が感動す
るように思います。先ほどご紹介しましたように、カールがなぜここまで、家
を持ってパラダイスの滝に行こうとするのかが切実に表現されています。
上級ボーイスカウトになるためにカールじいさんの家をラステルも、不幸な
身の上であることが徐々に判ってきます。冒険後のラステルのシーンも、感動
すること間違いなしです。
日本語吹き替えの声優さんたちの声も素晴らしく、ストーリーだけでなく声
でも楽しませてくれます。さらにアニメーションとは思えないリアルな人間、
動物の数々もシーンを引き立ててくれています。
さて、この作品では犬たちが突如「リス!?」と叫び、会話を中断してしま
います。これってどういうことと思っていました。その理由を知りたい方は、
ネットで検索してみてください。なるほどと思えるこだわりの理由がありまし
た。
家族揃って、あるいは、大人だけでご覧になられても、十分に楽しめる作品
です。どうぞワインを片手にゆっくりとご覧になられてください。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★★


