配信

No.384 悪人

作品名

「悪人」 ’10年度作品

監督

李 相日

出演

  • 妻夫木 聡
  • 深津 絵里

あらすじ

 清水 祐一(妻夫木 聡)は、交際していた彼女が他の男とドライブに行
くのを見かけて、はずみで彼女を殺害してしまった。
 
 祐一には両親がおり、その看病をしながら、土木の仕事をしていた。毎日、
これという楽しみもなく、唯一の楽しみは、愛車を飛ばすことであった。
 
 現場を離れて家に戻った祐一を、警察が殺人犯だと特定するのに、時間は
掛からなかった。
 
 警察が祐一の周りを捜査し始めた時、以前、メールで友達になった馬込 光
代(深津 絵里)から新しいメールが届いた。それには灯台を見に行きたい
と書いてあった。
 
 光代は、国道沿いの紳士服店に勤めるOLで、毎日同じような暮らしを過
ごしていた。
 
 祐一と光代は対面した。そして結ばれ、灯台を見ることなく別れた。しか
し祐一は、純粋に自分を見てくれた光代のことが心に残った。一方的に帰し
てしまったことを後悔した。
 
 急速に接近した二人に、警察は祐一への逮捕状を取り、指名手配した。
 
 

お勧めポイント

 深津絵里さんがモントリオール世界映画祭に賞をとったことで、話題になっ
た作品です。
 
 主演の妻夫木 聡さんは、無口な青年を演じていて、感情表現が難しい役ど
ころを見事に演じています。
 
 加害者と被害者、その一言では語れない多くの人物が関係しています。みん
な自分の大切な人を守るのに、一生懸命な姿に涙します。
 
 祐一と光代は、何も心トキメクことがない毎日を一生懸命生きています。な
のに、運命の道は、彼らに厳しい道を示したのは悲しい限りです。
 
 この作品をご覧になられて、一番の悪人は誰でしょうか?私には少なくとも、
祐一ではないと思います。でも現実は、彼は殺人犯として捕まってしまうので
す。
 
 どうかこの作品をじっくりご覧になられて、一生懸命に生きる人達の姿に感
銘を受けてください。

ポイント

笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★★★