No.389 幸せのセラピー｜メンタルシネマクラブ

作品名

「幸せのセラピー」　’07年度作品

監督

メリッサ・ウォーラック

出演

アーロン・エッカート
ジェシカ・アルバ

あらすじ

　逆玉でブルジョア一族の一員になったビル（アーロン・エッカート）は、
気づいたら冴えない中年男になっていた。
　
　一族の経営する会社にも入れたが、周りから相手にされない毎日だった。
　おまけに妻は浮気をしていて、ビルとは名ばかりの夫婦だった。
　
　たまたま母校で、ＯＢが生徒の社会体験を支援する制度に参加することに
なった。彼が面倒をみることになった男子学生はお調子もので、周りの人を
うまく巻き込む天才だった。
　
　ビルがなにもかも、うまく行ってないのを知ると、ビルに妻や周りとの関
係を改善する方法をアドバイスし始めた。
　
　ビルの奥さんを嫉妬させるために、美人のルーシー（ジェシカ・アルバ）
と仲がよいふりも、その学生のアドバイスだった。
　
　

お勧めポイント

　冴えない男が変身していくコメディ作品です。
　
　主人公のビルは顔も体も中年になり、おまけに人の良さが災いして、誰も彼
を見下げるありさまでした。
　
　このままではいけないと思ったビルは、高校生の学生がうまく世の中を渡っ
ているのを見て、彼から学ぼうと考えます。
　
　高校生から教わろうとするところが、驚きでもあります。でも最後には、そ
の高校生の方がビルのファンになったりするところに、ビルの成長がいかに驚
くべきものであったかを物語っています。
　
　その結果、見た目が変わりました。なによりも明るく輝いていきます。人間
って、ちょっとしたことで全然印象が変わるものですね。さらに、人間的な魅
力も増えて、一回り大きな人間に成長したと思えます。
　
　「人生、こんなはずではなかった！？」と思っている人はいませんか？この
作品は、そんな人にお勧めの一作です。
　人生を変えるのはいつでもできる。必要なのは、人生を変える気持ちと決断
かと、この作品をみて思いました。
　また、好きなことをやっている時って、人間は輝いているとも思いました。
　
　この作品は冒頭ではビールを、後半はロックでスコッチを、そんな気分にな
る一作です。
　
　ぜひ、この週末にお楽しみください。