作品名
「モンキー・ビジネス」 ’52年度作品
監督
ハワード・ホークス
出演
- ケイリー・グラント
- ジンジャー・ロジャース
- マリリン・モンロー
あらすじ
フルトン博士(ケイリー・グラント)は、若返りの薬を開発していた。し
かし、猿を使った実験は、思うように進展していなかった。四六時中、開発
のことしか考えていないフルトン博士に、彼の奥さんエロリナ(ジンジャー・
ロジャース)も諦めていた。
ある日、実験が成功したかに思えたが、それは実験の猿が入れ替わってい
ただけで、何の進展もなかった。しかもこの猿は、薬の調合の様子を見てお
り、監視員の隙をみて、適当に薬を混ぜ合わせていた。
猿の調合は大成功で、若返りの薬が偶然出来ていた。ところがそれに気付
かないフルトン博士が水と間違って飲んでしまった。
みるみるうちに彼は若返り、視力も記憶力も蘇り、見た目以外のすべてが
若返った。髪を若者のように刈り、社長秘書のロイス(マリリン・モンロ)
を乗せてスポーツカーを飛ばし、ローラースケートをし、スイミングも楽し
んだ。
しかし薬の効き目は長く続かず、半日頃には年相応の男に戻っていた。
若きロイスとのデートを楽しんだと聞いたエロリナは、同じように若返り
の薬を強引に飲んだ。今度は、エロリナが若返った。
お勧めポイント
劇場未公開のコメディ作品です。
主演はケイリー・グラントです。代表作「北北西に進路を取れ」などで知ら
れる二枚目俳優です。こんなケイリーを見たことがないほどのドタバタを繰り
返すのが面白いです。
スポーツカーを飛ばすシーンでは、当時としては最高レベルの迫力だったと
思います。トラックにぶつかりかけるシーンなど、見ていてヒヤっとしました。
この当時、売り出し中のマリリン・モンローが魅力的な肢体をここぞとばか
りに見せつけます。この作品後、「紳士は金髪が大好き」で大ブレークする前
兆と感じさせる作品です。
監督は、先ほどの「紳士は金髪が大好き」や「三つ数えろ」、「赤い河」が有
名なハワード・ホークスです。
この作品を観て一番感じたのは、自分もいつのまにか年をとり、若かりし頃
にもっていた感性を忘れているということです。みなさんもこの作品をご覧に
なられて思い出してみてください。
また、大人になって隠していた感情が、若返るとダイレクトになってしまう
のも、うなづけました。
笑えるものに、ケイリー・グラントと同様に、若返ったジンジャー・ロジャ
ースがハチャメチャに騒ぐシーンです。ダンス映画で有名なフレッド・アステ
アとの共演を数多くあり、ダンスもみどころです。でもこの作品では少しだけ
披露してます。
特筆すべきものに、猿のいろいろな演技です。これもなかなかのものです。
この作品は、コーラーなど炭酸系の飲み物がよく似合います。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★


