作品名
「シンソッキ・ブルース」 ’04年度作品
監督
キム・ドヒョク
出演
- キム・ヒョンジュ
- ソン・イェジン
あらすじ
シンソッキ(キム・ヒョンジュ)は目覚めると病院のベッドで横たわってい
た。なんでも、事故で三日間も意識不明だったらしい。しかし、自分の顔を鏡
で見て驚いた、それは赤の他人であった。自分の体と思えるものは、植物人間
になって同じ病院にいた。
よく考えるとこの体は、エレベータ事故に遭遇したとき、乗り合わせていた
男のものであった。医者は、一時的に自分の体を正しく認識出来なくなってい
る、と言われた。
さらに考えれば、事故直前、顧問弁護士をやっている会社のOLで、シン・
ソッキに片思いのジニョン(ソン・イェジン)を弄んで「呪ってやる」と言わ
れたことを思い出した。また、たまたま入った居酒屋で昔懐かしい運勢灰皿を
試したところ、「生死に関わる事件が発生する」と書いてあったことも思い出
した。
ともかく生きていくには、この男の体で、この男の仕事をやるしかなかった。
この男、同姓同名のシン・ソッキで、生年月日も同じ、職業も弁護士であった。
でも大きく違うのは、弁護料も満足にもらえない、ろくでもない仕事ばかり
を請け負っている点であった。
お勧めポイント
韓国のコメディ作品です。
ある日、肉体が入れ替わったら、あなたはどうしますか?身体能力も経済力
も違う、さらに顔や背格好もまるで違う。それがあなたですと言われたら、ど
うでしょうか?
主人公は、次長課長の河本さん似で、ちょっと歯が出ています。緊張すると
お腹の調子が悪くなるし、部屋はゴミの山状態というどうしようもない人物で
す。でも人の良さは誰にも負けない人です。
OLのジニョンは、「私の頭の中の消しゴム」「永遠の片想い」「ラブストー
リー」などでお馴染みのソン・イェジンさんです。
元の肉体の持ち主は、最低最悪の評判しか聞こえてきません。自分の評判を
直接聞くのは胸が締め付けられます。しかも悪いことばかりだと落ち込んでし
まいます。新しい肉体で暮らしてみると、この人の周りにいる人たちは、自分
の知らない、まるで違う人種ばかりです。住む世界が違うのですから、当然な
んです。これも直接肌で感じると、身に染みてよく分かることです。
主人公は、OLのジニョンが会社を解雇されて裁判をするのを知り、彼女の
弁護をしようとします。彼女と接しているうちに、彼女の優しさや、元の自分
がいかに彼女を傷つけたのかを知ります。
「運勢灰皿」と翻訳されていますが、日本の喫茶店でも星座占いがついた灰
皿が置いてありました(古い話で恐縮です;笑)。コインを自分の星座の穴に
入れると、小さな巻物が出てきます。それを開くと運勢が書かれてあるのです。
同じものが韓国にもあるのですね。主人公は自分の運命を変えたのは、この灰
皿のせいだと、運勢灰皿がおいてあった居酒屋を探します。でもその場所には、
居酒屋が消えてしまってます。
さぁ、この人はどんな人生を生きていくのでしょうか?どのような結末が待
っているのでしょうか?どのような人生も結末も、自分で選んだ道なんです。
この作品は、赤ワインでも飲みながらお楽しみください。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★


