作品名
「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」 ’10年度作品
監督
本田 隆一
出演
- 竹野内 豊
- 水川 あさみ
あらすじ
大木 信義(竹野内 豊)と咲(水川 あさみ)は、新婚生活早々にいきな
りマンネリ状態に陥っていた。同棲生活が長かったのが、その原因である。
近所のスーパーにやってきた咲は、そこで自分のジャーらしき物を抱えた男
に遭遇した。その男を追いかえているうちに、怪しげな占い師に出会った。
どうやらその占い師は、ジャーの行方を知っているようだった。翌日、改め
て信義と、その占い師の所を訪れた。
占い師は、二人に地獄へのツアーを薦めた。そこにジャーがあるらしい。
特に予定もない二人は、占い師の言われるまま、地獄ツァーに参加すること
を決めた。地獄の入り口は、スーパー屋上にある薄汚れたバスタブであった。
お勧めポイント
竹野内 豊さんと水川 あさみさん主演のシュールなコメディ映画です。
最後まで見ても、どこか不思議な謎が残ったままです。でも、小さなことを
気にしていたら、この映画はストレスが残ります(笑)。
まず、占い師の樹木 希林さんとその助手の片桐はいりさんのコンビですが、
なんとも言えず、たのしいです。どこか不気味で、どこかユーモラスです。
地獄での案内人役である荒川 良々さんなど、顔が真っ青で登場します。こ
れが地獄のイメージでしょうか?地獄は道を間違うと凄いところのようです
が、表道を歩いている限りは、とても楽しそうです。でも一歩道を間違うと、
どうなるのだろうと思わせるところが、この作品の面白いところです。
地獄で親切な人がいると、何か裏があるのではと考えてしまいますが、そう
でもないところに、深読みの怖さを感じます。人間、ポジティブに生きること
の重要性を、この作品は感じさせます。
面白いのが地獄甘エビという料理です。どんな料理なのか、結局分からない
(笑)のですが、なんかすごい料理です(爆)。
地獄には青い人と赤い人がいます。その違いはどこにあるのか、それはこの
作品を観てください。
耳栓を無くした主人公が、タオルを巻いて代用します。それは今まで見たこ
とがない竹野内豊さんのコミカルな姿です。ここまででも、この先にどんなた
のしい世界が待っているのか、期待してしまいます。でも結局想像するしかな
いところに、ジレンマ全開です。だから深く考えないこと、それがこの作品を
観る一番の注意点です。
もう一度だけ書きます。深く考えないことです。でも考えてしまいます(笑)。
それがこの作品の面白いところです。
どうかそんなストレスを溜めこんで、でもいつのまにか楽しくなっている自
分を楽しんでくださいね。
この作品は炭酸系の飲み物で、スッキリとなってくださいな。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆
感動度 :★★


