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No.415 ALWAYS 三丁目の夕日

作品名

「ALWAYS 三丁目の夕日」 ’05年度作品

監督

山崎 貴

出演

  • 吉岡 秀隆
  • 堤 真一
  • 小雪

あらすじ

 昭和33年の東京、集団就職で上京した六子であった。就職先は鈴木オート
という自動車会社で、いずれは社長秘書にでもなる立身出世を夢見ていた。
 
 上野駅まで迎えに来たのは、社長の鈴木則文(堤 真一)であった。六子の
喜びもつかの間、社長自ら運転する車は、おんぼろのオート三輪であった。さ
らに着いた先は、会社というよりも町の自動車修理店が相応しい個人商店であ
った。
 
 夕日町にはいろいろな人が住んでいる。駄菓子屋をやっている茶川竜之介
(吉岡 秀隆)もその一人である。駄菓子屋をやりながら、小説家として大成
することを目標にしていた。
 
 三丁目で飲み屋を始めたヒロミ(小雪)は、茶川が金持ちのボンボンだと思
い込み、孤児の淳之介を推しつけた。
 
 

お勧めポイント

 西岸良平さんの漫画「三丁目の夕日」を映画化したものです。
 原作は、ショートストーリーで綴る下町人情ドラマです。毎回ほろっとさせ
る内容で、映画では、もたいまさこさんが演じているおばあちゃんの話やら、
鈴木オートで起こる人間ドラマを、面白おかしく紹介してくれます。
 
 映画では六子という女の子が集団就職してくることになっていますが、原作
では男の子で星野六郎です。やがて彼の妹サクラがやってきますが、映画では
早く女っ気が欲しかったのでしょうね(笑)。
 映画では堀北真希さんが演じていますが、田舎育ちで純粋に一生懸命に生き
る姿が良く似合っています。これがきっかけになったのでしょうか、現在放映
中のNHK朝ドラ「梅ちゃん先生」の純粋な女の子役にも通じます。
 
 物語の後半は、吉岡秀隆さん演じる茶川竜之介と、居候になった淳之介との
話がメインになります。そして淳之介を押し付けたヒロミとの愛もあり、涙な
くして見られないストーリーです。
 
 さて、物語は昭和33年の東京下町が舞台です。各シーンで、懐かしいと思
う人や、何のことか判らないという人も多いと思います。おじいちゃん、おば
あちゃんがおられる家庭では、ぜひ一緒に見てください。詳しくどういうこと
か、解説してくれると思います。また、時代背景がどのようになっていたかも、
聞いてみてくださいね。映画でもCGを多用することで、懐かしい場面を再現
しています。
 
 この頃って、自分の子供とか他人の子供とか関係なく、みんな子供を大切に
してくれました。また、「遠くの親戚よりも近所の他人」という言葉があるよ
うに、近所の人と助け合って生きてきました。どこの横丁でも、この映画のよ
うな人間模様が実際に繰り広げられていました。
 
 この年、日本躍進のシンボルとして作られたのが東京タワーです。この物語
でも徐々に完成していく東京タワーが登場します。先日、東京スカイタワーが
完成しました。新しい日本の躍進のシンボルになってくれるのを期待したいと
思います。

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★★