配信

No.431 グレート・ディベーター

作品名

「グレート・ディベーター」 ’07年度作品

監督

デンゼル・ワシントン

出演

  • デンゼル・ワシントン

あらすじ

 1935年、テキサス州のワイリー大学でディベート講義が開講された。
 メルビン・トルソン講師(デンゼル・ワシントン)は、生徒の中から4名
を選び、ディベート・チームを作った。
 
 選ばれた生徒の中には教授の息子で飛び級した者がいた。あるいは過去に
参加した者や弁護士志望の女学生がいた。
 
 ワイリー大学ディベート・チームは、次々と強豪校を打ち破っていった。
 
 ワイリー大学は黒人が通う学校で、世間の風当たりは強かった。白人が通
う大学は、ワイリー大学を無視していた。
 
 彼らの快進撃は評判になり、ついに全米一と言われるハーバード大学から
ディベート大会の招待状が届いた。
 ディベート大会の様子は、全米にラジオ中継されることになった。
 
 

お勧めポイント

 デンゼル・ワシントン監督、主演のヒューマン・ドラマです。これは実話を
元にしています。
 
 2012年のアメリカ大統領選も終盤になってきました。
 先日から大統領候補のディベート合戦がテレビ等で話題になっています。ア
メリカではディベートが当然のように行われています。そのもっとも有名なの
が大統領選ですね。日本でもディベート大会が開かれるようになりました。
 
 相手の論点を言い負かす。論理的な言葉で。でもウェットに富んだユーモア
も必要なのが難しい所です。いくら良いことを言っても、観客を魅了するのが
重要です。勝敗を決めるのは、聞いている人々がどちらの言い分に心魅かれる
かです。
 弁護士とお話しすると、その論理的な言葉に、只々驚きます。
 
 この作品は大学のディベートが舞台になっています。日本の特集番組でもデ
ィベートが取り上げられることがありますが、この作品でも参考になるシーン
がいくつかあります。
 
 あらすじにも書きましたが、この作品は黒人差別の内容が含まれています。
罪もない黒人が、黒人というだけで焼き殺されます。1935年当時の状況を随所
に見ることができます。
 
 こういう環境にいる人々だから、彼らのスピーチには説得力があります。彼
らの体験に醸し出された内容です。それを知っているから、感動し、涙するデ
ィベートです。

ポイント

笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★
スッキリ度:☆☆
感動度  :★★★