No.436 ノッティングヒルの恋人｜メンタルシネマクラブ

作品名

「ノッティングヒルの恋人」　’99年度作品

監督

ロジャー・ミッシェル

出演

ジュリア・ロバーツ
ヒュー・グラント

あらすじ

　ウィリアム（ヒュー・グラント）は、ロンドンの西にあるノッティングヒ
ルで、旅行書専門の本屋を営んでいた。
　
　ある日、一人の女性客がやってきた。それはハリウッド女優のアナ（ジュ
リア・ロバーツ）だった。アナは映画撮影のため、ロンドンに来ていたのだ。
ウィリアムは驚きのあまり気の利いたことも言えず、アナを帰してしまった。
　
　自分の不甲斐なさに気落ちしたウィリアムであったが、神は彼にもう一度
チャンスを与えた。オレンジシュースを持って歩いていたところ、偶然アナ
にぶつかってしまった。アナはTシャツを着替えるため、近くにあったウィ
リアムの家に立ち寄った。その帰り、アナは誠実さが伝わってくるウィリア
ムに、何気なくキスをしてしまった。
　
　恋に落ちたウィリアムであったが、相手はハリウッドの大女優である。忘
れるしかないと思っていたウィリアムに、アナから連絡がきた。
　
　

お勧めポイント

　ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント主演のラブロマンス作品です。
　恋は一瞬の出来事で始まり、心がときめいたら、もう誰も止められない。
　
　ヒュー・グラントが真面目でちょっと頼りない男を演じます。こういう役は、
ヒュー・グラントが一番似合います。ちょっとした目線の動きで、主人公が何
を考えているのか、手に取るように伝わってきます。
　
　ジュリア・ロバーツの１００万ドルの笑顔は最高です。この人もナイーブな
女性を演じさせたら一番似合います。「プリティ・ウーマン」でもそうでした。
　
　さらにウィリアムの周りにいる人々は、癖のある人ばかりです。でも一言で
いえば、希釈な良い奴ばかりです。特にウィリアムと同居しているスパイクは、
本当に楽しい奴です。こんな奴と同居したら、さぞ楽しいと思います。
　
　全編を通してほのぼのとしたシーンの連続で安心して楽しんでしまいます。
時に笑って、時に泣いて、さらに音楽が良いんです。シーンに良く合った音楽
が心地好いです。
　
　でも一番良いのは、彼氏を見つめるアナの表情です。ゴシップで疲れた表情
と見比べると、同じ女性とは思えないほどです。女性は愛する人に包まれた時
の顔が一番美しいと、この作品を観て思いました。また、その女性を幸せに見
守る男の顔も最高です。
　
　ラストシーンは、「ローマの休日」を彷彿させる名シーンです。おしゃれな
会話がクスっと笑わせてくれます。そして大いに泣かせてくれます。
　
　この作品は、間違いなくワインを飲みながら、あるいは豪華にシャンパーン
でも飲みながらが、良く似合います。この週末は、この作品でリラックスして
くださいね。