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No.452 その男の本、198ページ

作品名

「その男の本、198ページ」 ‘08年度作品

監督

キム・ジョングォン

出演

  • イ・ドンウク
  • ユジン

あらすじ

 ウンス(ユジン)は図書館で働く職員。会議には興味を示さないが、仕事
へのやる気は十分。この日も自転車のパンクで会議に遅刻するが、本を破る
不届き者を捕まえた。最近、本のページ破りが頻発していて、その犯人をと
うとう捕まえたのである。
 
 悪いことではあるが、それほどの重罪でもなく、逆に殴ったウンスの方に
避難が集中した。
 
 ウンスはページを修復して気づいた。いずれの本も198ページが切り取
られていた。それが気になったウンスは、本人キム(イ・ドンウク)さんに
聞いてみた。気になったのにはもう一つ理由があった。それは彼にどこか魅
かれる処があったからだ。
 
 彼が探していた理由は、別れた彼女が「あなたに伝えたい言葉がそこにあ
る...198ページに」と書かれたメモがあったからである。ところが肝心
の書名が水で濡れて判別できない。それで彼女が通っていた図書館で片っ端
から198ページを集めていたのだった。
 
 理由を知ったウンスは彼に協力することにした。
 
 

お勧めポイント

 なぜ去ったのだろうか。少なくとも理由を知りたい。その手掛かりは本の1
98ページにあるはずだ。迷っているあなたを押せるのは、その人への愛情が
あるから。
 
 韓国からのロマンス作品です。
 主人公はひたすら去ってしまった彼女が伝えたかった言葉を探します。でも
どの本なのか、どんなジャンルの本なのか、何も判りません。判っているのは
198ページに載っていることと、おそらくこの図書館にある本だということ
だけです。
 
 本を探し出してその理由が判るという物語かと思えば、そんな単純なもので
はありませんでした。それは物語が進んでいるうちに判ります。主人公にどこ
か不思議なところがあって、実はそれもすべて関連しているのです。
 
 主人公を助けるウンスは、図書館職員であるからこそ、彼を助けることがで
きます。冒頭で主人公のページ破りを知的財産の損害だと叫んでいながら、個
人情報の私的利用をやってのけます(汗)。
 
 「あなたに伝えたい」ってどこかで見たことありませんか?判らない方はこ
のメルマガ本文の冒頭を見てみましょう。でも私は「どの作品か判らないけれ
ど、始まってから198分に伝えたい言葉がある」などと廻りくどいことは言い
ません。もっとも198分もある作品なら、対象はかなり絞られてしまいます。
 
 そんなダイレクトに言わず、作品名だけを伝えています。それは人によって
感じられる事は違うと思うからです。また観られた年代によっても変化します。
 だからこそ、気に入った作品は時代を変えて何回もご覧になってくださいね。
 
 この作品のお薦めの飲み物は、日本酒です。理由はご覧になられたらそう感
じると思います。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★