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No.458 ロボジー

作品名

「ロボジー」 ‘11年度作品

監督

矢口 史靖

出演

  • 五十嵐 信次郎
  • 吉高 由里子

あらすじ

 木村電器は社運を掛けて二足歩行ロボット「ニュー潮風」を開発していた。
といっても社長がいきなり思いついただけで、担当する社員3名には寝耳に
水だった。しかもこの社員たちには、ロボットを3カ月で開発するスキルも
なかった。だが社長命令であるから、泊まり込みで開発に没頭した。
 
 残念ながらロボットは動かず博覧会の期日だけが迫っていた。
 切羽詰まった社員たちは、ロボットに生身の人間を入れることを考えた。
 
 本当の仕事を隠してバイトを募集したところ、鈴木重光(五十嵐 信次郎)
という73歳のお爺さんが採用された。耳が遠い鈴木さんだが代わりの人間
が見つからず、おまけに鈴木さんの体格、動きはロボットのそれにピッタリ
だった。
 
 博覧会で「ニュー潮風」は大盛況だった。アドリブでニュー潮風は踊りだ
し、それを見ようと押し掛けた群衆で展示品が倒れた。その事故に理系学生
の佐々木葉子(吉高 由里子)が巻き込まれたが、それを助けたのがニュー
潮風だった。
 
 人を助けたということで、ニュー潮風は一躍スターの座に上り詰めた。
 慌てたのは開発社員3名だった。
 
 

お勧めポイント

 ロボットが得意なこと、人間が得意なこと、それぞれの良さを集約して、明
るい未来を作っていきましょう。
 
 ストーリーが面白いですね。以前から着ぐるみのロボットっていうのはコメ
ディ作品では登場します。でもお爺さんが入るというのがスゴイ発想です。
 
 この作品では機械らしからぬ、人間味溢れるロボットが大活躍します。笑え
るのはロボットがトイレに入るシーンです。機械なら必要ないことですが、人
間ですから必要です。そのシーンで隣にいる人が笑えます。予告編とかでも流
れるシーンでしたから誰なのか知っている人も多いと思います。
 
 主人公役の五十嵐信次郎さんですが、この名前だと知らないと思います。で
も顔を見ると見覚えのある人が多いと思います。ミッキー・カーチスさんと言
えばお分かりだと思います。多くの応募者からミッキーさんが選ばれました。
作品同様にオーディションで選ばれたのですね。
 
 作品中のオーディションには色々な人が応募されていて、ロボットの物まね
など、このシーンも楽しいです。
 
 最近コメディ作品には欠かせない濱田岳さんも持ち味を生かした演技が光
っています。スゴイのは、吉高由里子さんが理系学生に扮して専門用語を連呼
しますが、実際には何を言っているのかさっぱり判らなかったそうです。社員
3名のコミカルな姿も息が揃っていて楽しいです。
 
 学生たちに教えられて(笑)「ニュー潮風」は進化していきます。このノリ
が良いですね。ラストも好きですね。
 
 英語の主題歌がよく合っています。この歌詞もなかなかのもので、さらに途
中から歌っているのはロボジー自身です。歌も唄えるロボットなのです。
 
 渋い日本茶にお菓子でも食べながら、この作品を楽しんでください。
 

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★