作品名
「幸せのちから」 ‘06年度作品
監督
ガブリエレ・ムッチーノ
出演
- ウィル・スミス
- ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス
あらすじ
サンフランシスコに住むクリス(ウィル・スミス)は貧乏だった。全財産
をつぎ込み、売れると思った医療機器は、彼の期待に反して散々だった。
妻のリンダは耐え切れず家を出てしまった。残されたのはクリスと一人息
子のクリストファー(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)だっ
た。
ある日、ビジネス街で裕福そうな紳士に秘訣を聞いたところ、証券会社に
就職しろと教えられた。
さっそく証券会社に応募した。この会社では選ばれた20人を研修に参加
させ、半年後に採用を判断するのだった。しかもその間は無給だった。
無給に躊躇したクリスだったが、他に思いつかず研修に参加することにし
た。
そうこうしている間に、持ち金は底をつき、アパートも追い出されてしま
った。
お勧めポイント
守るものがあるから、人は強くなれる。
ウィル・スミスさん主演のヒューマン・ドラマです。
本作はクリス・ガードナーさんの実話を元にした作品です。
頭の回転が早く、機転の利く主人公です。それがどうしたことか骨密度の
測定器を売れば金持ちになれると全財産をつぎ込みます。しかし現実は、高
価な測定器は不要と判断されて、主人公は窮地に立たされます。
1978年のお話しで、当時流行したルービック・キューブルが登場しま
す。主人公は誰もが解けない頃に、全面クリアを果たします。また壊れた計
測器を直すところからも、セールスよりは機械系の仕事が向いていたのでし
ょう。数字に強いことが証券会社で花開いたのでしょう。
どこで自分の才能が花開くのか、不思議なものだと思いました。
会社の取締役がタクシー代の小銭がないと、主人公に5ドルを借りるシー
ンがあります。しかしこの5ドルは、主人公にとって貴重なお金でした。こ
のせいで主人公たちは泊まる機会を逃してしまいます。
同じ金額でも人によってその価値が違うものだと考えさせられました。
一人息子のため、必死になって働く主人公です。時にはあまりにも惨めな
状況に涙することもあります。
主人公役のウィル・スミスさんと、その息子役は息もぴったりです。それ
もそのはず、実の親子の共演です。息子さんはこの作品後、「ベスト・キッド」
で主役を演じました。
オフィス街を歩いている人々が、みんな幸せそうに見えると、一人淋しそ
うな顔をする主人公がいます。ラストシーンで同じような情景が登場します。
たくさんのビジネスマンが笑いながら歩く中、主人公はどんな顔をしている
のでしょうか?
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆☆☆☆
感動度 :★★★


