配信

No.467 ザッツ☆マジックアワー

作品名

「ザッツ☆マジックアワー」 ‘08年度作品

監督

ショーン・マッギンリー

出演

  • ジョン・マルコヴィッチ
  • コリン・ハンクス

あらすじ

 父は弁護士になれと幼い息子トロイ(コリン・ハンクス)に命令した。父
の言葉に従ってトロイは弁護士になるべくロー・スクールに進んだ。だが、
本当に弁護士で良いのかと悩み、とうとう父に内緒で学校を辞めてしまった。
 
 小説家を考えたが、ともかく金を稼がないことには、生活ができない。そ
こで見つけたのが、バックハワード(ジョン・マルコヴィッチ)のマネージ
ャーだ。バックハワードは、マジシャンだ。彼自身は、マジシャンではなく
メンタリストと言っている。
 
 最初はインチキくさいショーの数々に胡散臭さを感じたトロイだった。し
かし憎めないキャラの持ち主で、彼に共感していった。中でも、観客が隠し
た彼の出演料を当てるマジックは、その種明かしがまるで判らなかった。何
千回も行っているが、一度も失敗したことがないらしい。
 
 バックハワードが新しいパフォーマンスに挑んだ。800人を一瞬にして眠ら
せるショーだ。そのショーは大成功だった。それを報道するマスコミも多数
参加していた。ところが奇跡が起きる寸前、マスコミは引き上げてしまった。
 
 

お勧めポイント

 何が自分の道を探す手がかりか判りません。でも何かに導かれるように天職
を知ることがあります。災難が一転して幸運になることもあります。多くの人
との出会いがきっかけになることもあります。
 だから人生って面白いのでしょうか。
 
 コメディ作品のように思えますが、ヒューマンドラマです。一人の若者が父
親の意思に逆らって、自分が進みたい道を見つけるまでを描いた物語です。
 
 マジシャンのバックハワードは、古臭いショーを繰り返しますが、彼のマジ
ックの仕組みは最後まで謎のままです。色々な噂がありますが、どれも違うよ
うです。本当にどうやっているのでしょうか?そのヒントを知る場面もありま
す。彼は偉大なメンタリストでしょうか?私にはそう思えます。
 
 バックハワードの人生は浮き沈みの連続です。何が幸いするか判りません。
幾多の困難にもめげず、訪れた好機を迷わず突き進んでいく強さを感じました。
 
 面白いのが、楽屋などの行き先をよく間違えることです(笑)自分の出演料
の隠し場所も当てられるぐらいだから、初めての場所でも彼なら間違うことも
ないはずです。その辺が彼の愛される理由でしょう。
 
 主演のコリン・ハンクスさんは、どこかで見たようなお顔です。特に冒頭で
ボサボサ頭の姿を見ると、そっくりです。彼のお父さんが本作でも父親役で登
場しますから、答えはご覧になって確認してください。役者名からも予想でき
ると思います。父親は本作の製作にも携わっています。
 
 自分探しの道は、自分で探さないといけません。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆
感動度  :★