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No.478 グッモーエビアン!

作品名

「グッモーエビアン!」 ‘12年度作品

監督

山本 透

出演

  • 麻生 久美子
  • 大泉 洋
  • 三吉 彩花
  • 能年 玲奈

あらすじ

 ヤグ(大泉 洋)から絵葉書が届いた。交通事故で大金を手にし、その金
で世界旅行中だった。
 
 アキ(麻生 久美子)はヤグからの連絡に動じず気にする素振りを見せな
かった。一人娘で中学生になったハツキ(三吉 彩花)は、場当たりでノー
テンキなヤグを嫌っていた。もっともハツキはアキの実の娘だが、ヤグは実
の父親ではなかった。アキとヤグはロックバンドを共にやっていたが正式な
結婚をしておらず、事実婚の存在だった。
 
 ハツキは学校帰りの商店街で行き倒れに遭遇した。それは会いたくないヤ
グであった。ハツキを見つけたヤグは屈託のない笑顔で駆け寄ってきた。
 
 ハツキの同級生トモ(能年 玲奈)はヤグの大ファンだった。彼の破天荒
な性格やアキとの夫婦仲を羨ましがっていた。
 
 ハツキは中学卒業後の進路を決める大切な時期にいた。だがアキは、自分
の進路は自分で決めろと、担任からの呼び出しも無視してハツキに任せた。
 
 

お勧めポイント

 一度しかない人生は楽しまなきゃ。
 
 冒頭に表示される次の言葉が印象に残りました。
 
 あなたが生まれたとき
 あなたは泣いて
 まわりはみんな笑っていたでしょう
 
 だから あなたが死ぬときは
 まわりが泣いて
 あなたが笑っているような
 
 そういう人生を歩みなさい
 
 主人公のヤグは誰とでもすぐに仲良くなれる性格です。ちょっと目を離せば、
誰かと酒を飲んだり、踊ったりと周りに笑いを提供してくれます。でもそんな
彼でも守っていることがあります。それは彼の生い立ちに関係しています。物
語が進みそれを理解してくると、ヤグはただ楽しいだけの男ではないと見直し
てしまいました。
 
 タイトルの「グッモーエビアン!」って、どういう意味でしょうか?
 意味不明かと思っていましたが、物語が始まってすぐにその意味が分かり
ます。思わず私も発音してみました。そういうことか(笑)
 
 主演の大泉洋さんは、こういう役がよく似合います。『探偵はBARにいる』
でも思いましたが、シリアスな場面でもユーモラスな受け応えで場を和ませる
才能が羨ましい限りです。
 
 麻生久美子さんは、本作のような母親役がよく似合うようになりました。何
も考えていないようで、真は強い女子が似合っています。17歳の時に産んだ娘
という設定なので、親子というよりも姉妹のような親子関係に羨望してしまい
ます。
 
 人生を楽しむのは良いけれど、周りに迷惑をかけないように生きていくのは
本当に難しいと本作を観て思いました。こんな生き方に憧れる人は多いと思い
ます。
 
 友情出演の土屋アンナさんとハツキのやりとりが良いですね。フリーマーケ
ットの醍醐味をワンシーンで教えてくれました。ヤグのフリーマーケットでの
500円の使い方も笑ってしまいます。
 
 牛乳パックの冷蔵庫への収納は、マネしたくなるほど楽しいものです。これ
一つとっても、ちょっとしたことで楽しい毎日が過ごせるものです。
 
 ラストシーンはノリノリで映画を見終えてしまうのは本作の良い所です。そ
の前の、お涙シーンがあるからこそ一緒にノッてしまうのです。
 
 どうぞこの週末は、この作品で元気を出して次週に臨みましょう。

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★