作品名
「MAY be Happy」 ‘07年度作品
監督
久保 直樹
出演
- 広末 涼子
- 戸田 恵梨香
- 有村 実樹
あらすじ
カフェで恋人を待つ涼子(広末 涼子)
同窓会出席予定の恵梨香(戸田 恵梨香)
カフェでバイトがある実樹(有村 実樹)
面識もない3人の女性が、ある偶然でつながった。
実樹はバイトへ向かう途中で一匹の捨て犬を見つけた。子犬は近寄ってく
る実樹に懐いた。その愛くるしさに実樹は牛乳をあげた。飼ってあげたいが、
ペット禁止のマンションでは、このまま置き去りにするしかなかった。
犬の世話に夢中でバイトに遅刻した。店長はいつもながらの小言だったが、
今回も許してくれた。
恵梨香は、同窓会に着ていく服が決まらず、苛立っていた。ようやく決ま
ったドレスを着て、町に飛び出した。
涼子は、待ち合わせのカフェで1時間以上待たされていた。恋人からのメ
ールは、仕事で行けないとツレナイ返事だった。長時間いる涼子にカフェの
男性店員も横柄な態度を露骨にした。
いきなり雨が降り出した。恵梨香は傘を取り出して歩いたが、ヒールのか
かとが取れて転んでしまった。一生懸命選んだドレスもびしょ濡れになり、
同窓会を諦めるしかなかった。
その時、箱に入れられた子犬を発見した。びしょ濡れの自分より子犬に傘
が必要だと傘をあげることにした。
にわか雨も止み、涼子は帰ることにした。
その途中で捨て犬を発見した。
お勧めポイント
本当にカフェ起きたいいお話(副題)
一辺のつながりもない女性たちが子犬によってつながる物語です。でもこれ
が真実かどうかは、そのすべてを見た子犬にしか分からないことです。
物語は1時間ほどの短編です。その間に3人の女性が同時に映るのは1分も
ありません。1シーンだけです。でもたしかにつながっているのです。3人の
主役が勢揃いするシーンは、カーテンコールを見ているようで華々しく感じま
す。BGMもとっても合っていて、そのシーンに続くエンディングを清々しい気
分で観られます。
3人の女性の役名は判りません。子犬の名前は“シロチャン”だということ
だけです(笑)なので上に書いたあらすじは、俳優名からの仮称です。3人の
同時進行の物語ですから、名前がないことには説明しきれません。でも映像で
観れば、どんな話かはよく分かります。
大きな幸せは、訪れればすぐに判ります。でも小さな幸せは、その訪れに気
づかないかもしれません。自分は不幸だという思い込みが強い人ほど、その存
在に気づかないものです。
この物語に登場する人たちは、みんなちょっとした不幸せに見舞われます。
でも子犬を通じて幸せな気分で1日を終えることができます。私が一番好きな
のは、子犬からのメッセージです。
涼子、恵梨香、実樹、そして子犬とみんな幸せを感じることになるのですが、
さて一番幸せを感じた人は誰だと思いますか?それはこの作品を御覧になら
れた皆様自身だと思います。
どうぞこの作品を御覧になられて、幸せな一年の始まりにしてください。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆☆
感動度 :★★★


