作品名
「かぞくモメはじめました」 ‘12年度作品
監督
アンディ・フィックマン
出演
- ビリー・クリスタル
- ベット・ミドラー
- マリサ・トメイ
あらすじ
娘のアリス(マリサ・トメイ)から久しぶりに電話があった。夫婦で出張
に行きたいので、留守の間、子供たちの面倒を見てくれないかという相談だ
った。
孫の顔を1年近く見てないアーティ(ビリー・クリスタル)とダイアン
(ベット・ミドラー)は、二つ返事で引き受けた。
しばらく孫と会えなかったのは理由があった。最新の英才教育を目指して
いるアリス夫婦は昔人間のアーティたちと意見が合わなかったからだ。
アーティたちは、やって来るなり一騒動起こした。気が気でないアリスは
旦那だけを先に行かせて、もう少し様子を見守ることにした。
子供たちはみな問題を抱えていた。だがアリスから教育方針を守るように
言われたアーティ夫婦は、それに従うように努力した。
とうとう我慢の限界にきたアーティ夫婦はアリスを出張に送り出し、自分
たちの信じる教育方針で子供たちと接することにした。
お勧めポイント
子育てはほとんどが初心者。
面白おかしく、成長していく家族を描いたコメディ作品です。
子供は3人いるのですが、吃音に悩む子、見えないカンガルーと友達の
子、自分の意思を言えない子、という課題をもっています。
この子供たちに関するいろいろなケースが出てきます。自分ならどうする
だろうかと考えてしまいます。中には最新の教育方針とかで、ちょっと信じ
られないものも登場します。皆さんならどう対応するでしょうか?
主人公は長年勤めていたマイナーリーグのDJの仕事を解雇されます。理由
は球団の若返り方針のためです。奥さんはアナウンサーの講師をするように
勧めますが、本人はまだまだ現役でDJを続けたいのです。
原題は、“PARENTAL GUIDANCE”(親へのガイド)といいます。本作には新・
旧というテーマがあります。昔ながらのやり方と最新手法が随所で出てきま
す。新・旧という比較では、主人公は家電も満足に使えないアナログ人間で
すが、娘宅はオール電化のAIハウスに住んでいます。すべてがコンピュータ
で管理された家です。それを開発したのが娘婿なのです。
そして本題の子育てでも方針が別れます。親によっても、子供によって
も、どれが良いのか新・旧だけで区分できない複雑な選択肢がある問題で
す。
娘役のマリサ・トメイさん、どこかで見たことがある顔だと思っていたら
、『いとこのビニー』でキレた女性を演じていたあの子でした。本作でもキレ
味鋭い女性を演じています。
さらにおばあちゃん役はグラミー賞も受賞しているベット・ミドラーさん
です。本作でも1シーンですが、得意の歌を夫婦で聴かせてくれます。
子育てが判ってきた頃には、子は旅立っているものだと感じました。子は
親を誤解したまま旅立ってしまって、その関係を修復できずにいることは悲
しく思います。本作では親子のすれ違いを話すシーンは、涙がでます。
笑えるシーンはたくさんあります。
トイレで歌う曲はクセになります。ぜひ利用してみたいですね(笑)
ケーキーアレルギーの子供たちの豹変ぶりも笑えます。
この週末はぜひこの作品で大笑いしてください。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★


