作品名
「7番房の奇跡」 ‘13年度作品
監督
イ・ファン・ギャン
出演
- リュ・スンリョン
あらすじ
イ・ヨング(リュ・スンリョン)は一人娘のイェスンと暮らしていた。
イ・ヨングは知的障がいだったが娘を大切に思い、幸せに過ごしていた。
ある日、イ・ヨングに少女殺人の容疑が掛けられた。イ・ヨングは無実を
主張するが、警察は彼を犯人と決め込んで調書を作成していった。それには
裏があった。殺された少女が長官の娘だったからだ。それにイ・ヨングが理
論的に反論できないことを良いことに、一方的な裁判で死刑を宣告された。
有罪になったイ・ヨングは収監された。7番房に入れられたイ・ヨングを
5人の先輩が手荒く迎えた。最初こそイ・ヨングにひどい仕打ちをした同房
の囚人たちも、そのボスの命を助けたことで命の恩人と称えられるようにな
った。
ボスはイ・ヨングの望みを叶えてやると約束した。イ・ヨングの願いは娘
のイェスンと会うことだった。その願いは叶えられた。刑務所の慰問団体に
娘のイェスンを紛れ込ませてイ・ヨングとの再会を実現させた。
涙の再会をみた同房の人たちは、純粋なイェスンを自分の子供のように可
愛がった。
お勧めポイント
あなたに会えてよかった
娘役のカル・ソウォンさんが本当に可愛いです。父親を必死に見つめる瞳
は純粋そのものです。また成長したイェスン役の女優さんは私には杏さんそ
っくりに見えました。
ロマンティックな場面があるかと思えば、コメディなシーンも多々ありま
す。イェスンは大好きなセーラームーンのランドセルを欲しがったり、セー
ラームーンの真似をしたりするのが、本当にかわいいです。
最初こそ刑務所の保安課長もイ・ヨングに憎悪を抱きます。彼の息子も同
様に殺害されたトラウマがあったからです。ところが刑務所で火事があった
時、イ・ヨングは命がけで課長を救います。それでイ・ヨングの犯行に疑問
をもち、彼の再審請求に翻弄するようになります。
何度か涙が出てくるシーンがあります。屈託のないシーンを観た後だか
ら、余計に悲しい気持ちになります。同房の人たちは一癖も二癖もある人た
ちですが、イェスンと出会って純粋な心を取り戻していきます。彼らの出所
後の人生もイェスンが変えてしまいます。
刑務所に携帯電話を持ち込むシーンが笑えます。アンテナが立つ場所がほ
とんどなく必死に探しまわります。アンテナ2本の場所は?(爆)
イ・ヨングは知的障がいではありますが、大切なものをちゃんと判ってい
ます。再審で自分の娘を守るために彼は何をしたのでしょうか?彼にはそれ
が最善の方法だと思ったことは納得できますが、観ている私たちには本当に
歯がゆい思いで一杯になります。
どうかこの週末はこの作品で思い切り泣いてください。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★★


