作品名
「チョコレートドーナツ」 ‘12年度作品
監督
トラヴィス・ファイン
出演
- アラン・カミング
- ギャレット・ディラハント
- アイザック・レイヴァ
あらすじ
ルディ（アラン・カミング）はショーダンサーとして細々と暮らすゲイ
だ。今日は新しい恋人ポール（ギャレット・ディラハント）と出会った。
ひょんなことからアパートの隣に住む子供マルコ（アイザック・レイヴ
ァ）と知り合った。母親が夜に出かけたままだと知り、帰るまで面倒をみる
ことにした。マルコはダウン症の少年だった。
マルコの母親はクスリをやって逮捕されたと判った。そして残されたマル
コも施設へ連れて行かれてしまった。
ところがある日、町を歩くマルコを見つけた。話を聞くと「家に帰ろうと
している」と言った。それで仕方なくルディの部屋に連れて帰った。マルコ
にとって知り合いといえるのはルディだけだった。
恋人ポールは検事局で働いていた。そこでポールと相談してマルコを引き
取る方法がないか考えることにした。
お勧めポイント
彼が好きなもの
ダンス、ハッピーエンドの物語、そしてチョコレートドーナツ
マルコの笑顔はとても素敵です。それに礼儀正しくもの静かです。そして
純粋な心の持ち主です。
誰もがマルコを助けたくなります。この物語で彼に救いの手を差し伸べた
のは一組のゲイのカップルでした。彼らは真剣にマルコを助けようとしま
す。それも無償の援助です。
しかし悲しいかな1970年代のアメリカでゲイは世間から偏見で見られて
いました。この作品を観るととてもよく判ります。マルコが知り合ったのが
普通の夫婦だったら、マルコは幸せに暮らせたはずです。
物語の終わりでもそれが証明されます。観ている私も怒りを覚え、涙しま
した。
途中で仲良く暮らす三人の姿がドキュメンタリー風に映し出されるシーン
があります。それは本当の家族です。BGMに流れるルディが唄う曲も哀愁が漂
っています。
ルディがマルコに、「ここがキミの家だよ」とルディの家に招待するとマル
コが涙します。今まで自分の家と思える場所がなかったと判り、もらい泣き
してしまいます。
甘いチョコレートドーナツを食べたくなる作品です。
ぜひこの週末にご覧ください。
ポイント
笑える度 ：★★
ファイト度：☆☆
ほのぼの度：★★★★
スッキリ度：☆☆
感動度 ：★★★★
