作品名
「サケボム」 ‘13年度作品
監督
サケノジュンヤ
出演
- 濱田 岳
- ユージン・キム
- でんでん
あらすじ
酒蔵で杜氏をするナオト(濱田 岳)は真面目な青年だ。その真面目さに
社長(でんでん)もナオトを後継者に任命した。しかし真面目なだけではい
けないと教えられ、一週間の休養を申し渡された。
ナオトはその1週間でアメリカに行くと決意した。ナオトの英語教師で恋
人だったオリビアは突如帰国してしまった。そのオリビアに会いに行き、理
由を聞こうとしたのだ。
ロサンジェルスにはナオトの叔父がいた。叔父にオリビアのことを話すと
従兄のセバスチャン(ユージン・キム)を協力させると言ってくれた。だが
セバスチャン本人はナオトのことを覚えてなく協力する気もなかった。
適当に追い払おうと考えたセバスチャンだが、根は優しい男でありナオト
に協力してオリビアに会いに行く旅に同行した。
お勧めポイント
旅は男を成長させる
濱田岳さん主演のロード・ムービーです。主人公のナオトは純日本的な真
面目な男です。従兄のセバスチャンは対称的にアメリカナイズされた男で
す。でも血が繋がっているだけに根本的な部分では似た性格をしています。
それが判るのは物語の後半です。いい加減に思えたセバスチャンも真面目さ
が光る部分があります。それが判った時、セバスチャンも良い奴だと思いま
した。人の好き嫌いって、ちょっとしたことで変わるものです。
タイトルの『サケボム』ってなんでしょうか?物語が進むとそれが何であ
るか何度も観ることができます。この作品の原題は『SAKE-BOM』です。つま
り『爆弾のような酒』という意味です。この酒の飲み方を見たら、一度試し
てみたくなること間違いなしです。でも悪酔いしそうです(笑)
Youtubeを観てもこのキーワードで実際に飲んでいる動画がありました。ア
メリカでは流行っているのでしょうか?
セバスチャンの第一印象は『口から産まれた男』という感じでしたが、彼
に共感するにつれて言葉の連射が心地よく感じられるようになりました。な
んとも憎めない男です。
ロード・ムービーらしく各所で展開するシーンはアルバムを観ているかの
ようです。軽やかなBGMは観ている私たちまで旅に連れ出してくれます。
さてナオトの探したオリビアはどうしていたのでしょうか?物語が進むに
つれて、そんなことはどうでもいい気がしました。それは主人公のナオトも
一緒です。それよりももっと大きなものを彼らは手に入れたと思います。
どうぞこの週末はこの作品を楽しんでください。『サケボム』を楽しみなが
らでもかまいませんが、くれぐれもお気をつけください(笑)
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★


