配信

No.559 バルフィ!人生に唄えば

作品名

「バルフィ!人生に唄えば」 ‘11年度作品

監督

アヌラーグ・バス

出演

  • ランビール・カプール
  • イリヤーナ・デクルーズ

あらすじ

 バルフィ(ランビール・カプール)は生まれつき耳が聞こえず、話すこと
も出来なかった。でも彼には素晴らしい表現力があった。彼のジェスチャー
を見れば、誰もが幸せを感じ彼の魅力に惹きこまれていくのだ。
 
 バルフィはバスに乗るシュルティ(イリヤーナ・デクルーズ)と出会った
。一目惚れしたバルフィはシュルティにアプローチを繰り返す。彼のアプロ
ーチに誰しも魅了されるが、あいにくシュルティは婚約中であった。しかし
資産家の婚約者はシュルティを資産の一つにしか思っていなかった。いつし
か自分を心底愛してくれるのはバルフィしかいないと考えるようになった。
 
 ところがバルフィは幼馴染のジルミルを愛するようになった。ジルミルは
自閉症で他人と触れ合うこともないだろうと誰もが思っていたが、バルフィ
には心を開いた。彼の横を離れないようになった。寄り添うバルフィとジル
ミルを見て、シュルティはバルフィのことを諦めるしかなかった。
 
 人生はひたすら進む、自分の理想とは違う人生であっても、ただ進んでい
く。シュルティは運命に逆らうこともなく無気力な日々を過ごした。そんな
ある日、あのバルフィと再会した。シュルティの心は躍った。
 
 

お勧めポイント

 インド発のヒューマンドラマです
 『幸せは小さな物に宿る』
 『器の水だけでも船は出せる』
 『信じれば、紙の鳥だって空を飛ぶ』
 
 バルフィには本当に楽しませてもらえます。物語に入り込んで、彼の身振
りや表情を楽しめます。何が言いたいのかと思わせる場面もありますが、そ
の後、それが何を意味しているのか理解して、クスっと笑ってしまいます。
 
 バルフィ役のランビール・カプールさんはハンサムです。それ以上にチャ
ーミングな魅力があります。本作では口がきけない難しい役を演じています
。本作がデビュー作です。
 
 シュルティのバルフィへのアタックが微笑ましいです。あんなアタックを
されたら、だれでも笑顔で応えたくなると思います。さてどんなアタック方
法なのかは作品を観るまでの宿題です。おそらく想像を超えていると思いま
す。
 
 共演のシュルティ役のイリヤーナ・デクルーズさんも本作がデビューです
。インド美人の代表と思える大きな黒い瞳が大変魅力な女性です。本作では
主人公のバルフィに恋するのですが、叶わぬ恋に翻弄される女性を演じます

 
 さて物語はバルフィとシュルティの恋から始まって、いつのまにかバルフ
ィとジルミルの愛へと移っていきます。これが恋なんだ。これが愛なんだと
感じさせる物語です。
 
 インド映画ですから慣例どおり音楽・ダンスも含まれていますが、従来の
インド映画とは少し違います。耳心地の良い軽やかなナローサウンドです。
 
 この週末はどうぞこの作品をご覧下さい。微笑んで涙して、ちょっと哀し
くなる物語です。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★★