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No.578 神様はバリにいる

作品名

「神様はバリにいる」 ‘14年度作品

監督

李 闘士男

出演

  • 堤 真一
  • 尾野 真千子
  • 玉木 宏

あらすじ

 実業家の照川祥子(尾野真千子)は事業に失敗した。おまけに気分転換の
つもりでやって来たバリ島でスリに合って無一文になってしまった。元々借
金だらけの身だったから、もうここで死のうと思った。
 
 死ぬ場所を探してさまよっている処をリュウ(玉木宏)と出会った。リュ
ウは困っている祥子にアニキ(堤真一)を紹介してくれた。見た目はヤクザ
にしか見えないアニキだったが、バリ島では青年実業家らしい。
 
 半信半疑の祥子は、とりあえずアニキの世話になることにした。というよ
りも出会ってすぐに高価なワインを飲みつくしてしまったらしい。途中から
記憶がないのでさだかではないが、どうやらそうらしい。その代金を払えな
いなら自分の所で働けということだった。
 
 見た目はえげつないアニキであったが、青年実業家の大富豪というのは本
当らしい。自分の成功哲学を教えてやると言われて、藁をもすがるつもりで
彼と行動を共にした。
 
 バリにいる日本人実業家はアニキだけではない。他にもたくさんの日本人
が成功を夢見てバリで暮らしていた。
 
 

お勧めポイント

 ダジャレを言うのは誰じゃれ?
 
 堤真一さんの痛快コメディが最高の一作です。
 共演の尾野真千子さんのとぼけた演技も大笑いです。
 まずは堤真一さんの風貌からして笑えます。眉毛を剃ってコテコテの大阪
弁でダジャレを言いまくる姿が大笑いです。着ている服も”ANIKI”と書かれ
たTシャツがよく出てきます。
 
 その堤真一さんの破天荒な性格に振り回される尾野真千子さんも地でやっ
てるかなと思える不自然さのない演技です。特に酒癖が悪くてワインをバカ
飲みする姿もよく似合っています。
 
 最初はハチャメチャなアニキにしか見えませんでしたが、徐々にアニキの
実像が判ってきます。どうしてリョウや現地の人たちに慕われているのかが
見えてきます。アニキの性格だけでなくバリの風習なども知ることができま
す。この映画を観終わるとバリに行きたくなります。暖かい気候だけでなく
温かい人たちと触れ合いたい気分になります。
 
 題名にある”神様”というのも判ります。「夢をかなえるゾウ」というベ
ストセラーがありましたが、あの物語にも通じるものがあると思いました。
”夢”を叶えるためにどうするべきかという心の置き所を諭してくれる物語
でもあります。とはいえ基本は大笑いする作品で「よっしゃ、明日もがんば
ルンバ!」と言いたくなる物語です。
 
 笑えるのが「一生懸命働いた後の顔」という表情のアップです。あまりマ
ネしたくないです(笑)
 
 寒い日が続きますが、心から温かくなる本作をどうぞ楽しんでください。

ポイント

笑える度 :★★★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★