作品名
「マジック・イン・ムーンライト」 ‘14年度作品
監督
ウディ・アレン
出演
- コリン・ファース
- エマ・ストーン
あらすじ
完璧主義のマジシャンであるスタンリー(コリン・ファース)の処に同業者でもある古い友人が訪ねてきた。なんでも、大富豪に取り入ろうとしている女性がいて、その娘は霊媒師で色々なことを予見するらしい。友人はその嘘を見破ろうとしたが、まるで歯が立たなかった。そこで有名マジシャンのスタンリーの力を借りようとやってきたのだ。
話を聞いたスタンリーは、その娘は詐欺師に間違い無いと友人の頼みを聞き入れた。非論理的なものは彼が一番嫌うものだった。さっそく大富豪の家に二人で向かった。
ソフィ(エマ・ストーン)と名乗る女性は初対面のスタンリーについて色々と言い当てた。だがスタンリーは、それぐらいではソフィを本物の霊媒師だとは認めなかった。さらにスタンリーの親族が亡くなった理由を言い、スタンリーが有名なマジシャンだとも暴いてしまった。
徐々にペースはソフィ主体に傾いていった。それと同時にスタンリーは彼女に心を奪われていった。完璧な女性がスタンリーの好みのタイプであった。
お勧めポイント
ミイラ取りがミイラになる
「英国王のスピーチ」のコリン・ファース主演のラブ・コメディです。
自分は天才で完璧だと思い込んでいるスタンリーに、彼の想像も及ばない全能と思える女性ソフィが出現します。予てから知的な女性に惚れるソフィが一目ぼれするのも仕方がないと思えます。
監督はウディ・アレンです。当クラブでも「ミッドナイト・イン・パリ」や「スコルピオンの恋まじない」「ギター弾きの恋」をご紹介しました。本作も彼の得意なティストを味わうことができます。ゆったりとした上流階級の暮らしの中で繰り広げられるコミカルな展開は、観ている人たちもゆったりと物語を楽しめます。
さきほども書きましたが、主人公は論理的な完璧主義者です。でも恋に関しては10代の恋愛デビューの若者にも劣る最悪のものです。ソフィにプロポーズするのですが、その言葉の一つ一つが、女性の気持ちを逆なでします。でも本人は真剣そのものですから、恋愛って本当に難しいですね。
手品の時のように、気の利いた立ち振る舞いが出来たら、どんな女性も思いのままなのでしょう。本人はそのつもりで囁くのですが、誰が聞いてもそれじゃダメでしょう!?とダメ押ししたくなる口説き文句です。
でもラストシーンはウディ・アレンらしいおしゃれな終わり方です。最後にこれをもってきたか!?二人が知り得る暗号なら、素直に気持ちを表現できます。
ポイント
笑える度 ★★★★
ファイト度 ☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆
感動度 ★★★


