作品名
「愛を語れば変態ですか」 ‘15年度作品
監督
福原 充則
出演
- 黒川 芽以
- 野間口 徹
あらすじ
明日は念願のカレー屋をオープンする。サラリーマンを辞めて自分の店を始めることができる。その前日の今日は、その準備で多忙を極めている。
店には店長（野間口 徹）とその妻アサコ（黒川 芽以）、そして後輩が手伝いに来ていた。
そこに現れたのはバイト希望の青年だった。彼はバイト君だというのにズケズケと開店の動機などを店長に聞き始めた。その横暴な態度に不採用を言い渡したが、このバイト君は引き下がらない。見かねた妻は、猫の手も借りたい忙しさだから雇うことを勧めた。店長もそれを認めざるを得なかった。
今度は妻に付きまとっている男が開店を聞きつけてやってきた。店の前で騒ぐものだから仕方なく中に入れざるを得なかった。
さらなる招かれざる人は不動産屋の社長だった。一旦は店長がいるのを知って帰ったが、しばらくすると血まみれになって登場した。
店長とその妻、後輩、バイト君、そして不動産屋の社長と、一癖も二癖もある人々がひとつの屋根の下に集合してしまった。しかも妻と訳アリな人々が集まっているようだ。
明日の開店はできるのだろうか？
お勧めポイント
タイトルで思い込んだらダメですよ
タイトルで誤解する人も多いかと思います。こんなタイトルをよく見掛け
るのが演劇界、特に小劇場で上演される作品に使われていそうなタイトルで
す。
実はその通りで、演劇界で話題の福原充則さんの映画監督デビュー作なの
です。脚本も福原監督が手掛けています。
本作の舞台はほとんど店内ですから、劇作品をそのまま映画にしたような
構成になっています。
何より面白いのがクセの多い登場人物です。最初はまともに見えていた人
が実はクセのある人だと判ったり、突如乱闘が始まったりと奇想天外な展開
に、物語にのめり込まないと置いて行かれます（笑）もっともその心配はな
いと思います。始まってすぐにこのバイト君は何なんだと、店長に同情する
頃には監督の術中にハマっています。
愛がテーマであることは確かですが、こういうことなんだと判るのには時
間がかかります。ラストの展開は愉快としか言いようがありません。こんな
人が突然現れたら、ラッキー（笑）、その前に一体何だろうかと驚いてしま
うことでしょう。愛は地球を救うです。
劇中で流れる「No Time To Lose」が気に入ってしまいました（笑）
ポイント
笑える度 ★★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★
