配信

No.594 イニシエーション・ラブ

作品名

「イニシエーション・ラブ」 ‘15年度作品

監督

堤 幸彦

出演

  • 松田 翔太
  • 前田 敦子

あらすじ

 1987年の静岡で、もてない理系男子の鈴木(松田 翔太)は暮らしていた。就職も決まって暇を持て余していた処に、友達からコンパの人数合わせの誘いがあり、即座に参加することを決めた。
 
 コンパには一目で好きになった美人女子も参加していた。彼女は成岡繭子(前田 敦子)といい、歯科医院で働いていた。声を掛ける勇気もない鈴木だったが、あろうことか繭子の方から話し掛けてきた。次にそのメンバーで海に行った日、蘭子の方から電話番号を教えてきた。
 
 蘭子は遊び慣れている男子を好きになれず、鈴木のような男がタイプだと打ち明けた。それから二人は急速に接近した。そして付き合うことになった。
 
 ファッションにいくら気をつけても、太っているのはカバーしきれない。他人からは不似合いなカップルだと言われた。鈴木は一念発起して痩せる努力をした。すぐにその成果は出て、見違えるほどスマートな男子になった。

お勧めポイント

 イニシェーション=通過儀礼
 
 なんとも微笑ましいカップルの姿が全編映されています。特に前田敦子さんの舌足らずな話し方が、それを象徴しているように思えました。一途に彼を信じ彼と共に生きていこうとしている姿には本当に騙されました。
 
 冒頭で、この物語には秘密があるので他言しないように口封じ(笑)のテロップが表示されます。そして最後にそれがどういうことであるのかが明らかになるのですが、私の場合、それから慌てました(汗)
 もっとしっかりと見ておくべきだったと後悔しました。DVDであれば何度でも気が済むまで見直せば良いのでしょうが、皆さんはそうならないように括目してご覧になることをお勧めします。
 
 2,3は私も不審に思ったところがありましたが、まんまと映像に騙されました。見直すと確かに作品に間違いはないのですが、騙されていました。
 
 ラスト15分まではピュアなラブストーリーかと思わせて、ラスト9分の猛スピードでの種明かしは置いて行かれないように必死でした。
 
 1987年当時の懐かしい曲を多数聞くことができます。さらにその当時流行ったTVドラマの「男女7人夏物語」も話題に挙がります。もちろんこれらを知らなくても全然問題ありません。
 
 さて物語を観終わった後、私の「内容」にはいくつのウソが書いてあるか見つけるのも楽しいかと思います。ウソにならないように曖昧にして苦労している箇所もあります(それはいつものことだとのツッコミは禁止です)

ポイント

笑える度   ★★★
ファイト度  ☆☆
ほのぼの度  ★★★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★