作品名
「スーサイド・ショップ」 ‘12年度作品
監督
パトリス・ルコント
出演
- ベルナール・アラヌ(声)
- ケイシー・モッテ・クライン(声)
あらすじ
不況で暗雲漂う町は、誰もが暗い顔をして歩いている。生きていくことに疲れて死を選ぼうにも、寿命を意識的に縮めることは国の違反行為になっていた。
それでもどうにかしたい人々が、最後にたどり着く店があった。それは「自殺用品専門店」だ。その店には安楽死できるグッズが数えきれないほど置かれていて、希望する道具を買い求めることができた。
その店の店長はミシマ(ベルナール・アラヌ)と言い、彼のアドバイスを受ければ、安楽死は間違いなかった。
店には絶え間なく客が訪れ、ミシマ一家は何不自由なく暗い日々を過ごし
ていた。そのミシマ一家に子供が生れることになった。
ところが生まれた子供には異常があった。ネガティブな一家、町なのに、その子供アラン(ケイシー・モッテ・クライン)は超ポジティブであった。生まれた途端、明るい声で泣き出し、天真爛漫な笑顔で満ち溢れていた。
これは何か不吉な事が起こる前兆かとミシマは暗い顔をさらに暗くした。
彼の心配はアランが大きくなるにつれ、現実に成ろうとしていた。
お勧めポイント
ブラックユーモア満載のアニメ作品です
ポジティブになるにはどうしたら良いのでしょうか?そのヒントがこの作品にあるような気がしました。
町は絶望に溢れ、誰もが暗い日々を暗い顔で過ごしていました。そこに現れたのが主人公のアランです。彼はどうしてみんな暗いのか、それをどうしたら良いのか、真剣に悩み、友人に訴え続けました。
世の中を変えるのは難しいことです。大勢のネガティブな人に、たった一人で立ち向かっていくには折れない心が必要です。さらに彼の実家族さえも、アランの行動を止めさせようと必死になります。
本当にどうすれば良いのでしょうか?
本作は暗くなりそうな題材を扱っていながら、ミュージカルを取り入れることで明るく見せてくれます。
アランの父親の名前はミシマと日系人のようです。途中でハラキリグッズが出てくるのも、三島由紀夫さんを連想してしまいます。
声はフランス語なのですが、絵と非常にマッチしていると思いました。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆
感動度 ★★★★


