作品名
「リドルフとイッパイアッテナ」 ‘16年度作品
監督
湯山 邦彦
出演
- 井上 真央(声)
- 鈴木 亮平(声)
あらすじ
ネコのルドルフ(井上 真央)は、飼い主のリエちゃんを追いかけて生まれて初めて表へ出た。リエちゃんを追いかけるつもりが間違ってトラックに乗り込み、そのまま見知らぬ土地へと流れ着いた。
途方に暮れているルドルフに声を掛けたのは、野良猫のイッパイアッテナ(鈴木 亮平)だった。どう見ても飼い猫のルドルフを不憫に思ったイッパイアッテナは、リドルフを傍において面倒をみることにした。
ルドルフはどこから来たのか分からなかったが、今いるのは東京という場所だと知った。地名が分からないでは物知りのイッパイアッテナでも、リドルフの家を教えてあげることは出来なかった。
リドルフは東京の暮らしに慣れ、友達もたくさん出来た。だが優しかったリエちゃんのことは決して忘れることは出来なかった。
ある日、TVにルドルフが住んでいた場所の風景が映った。イッパイアッテナは、それが岐阜であることを理解した。
その日から岐阜へ帰る方法を二匹は考えた。
お勧めポイント
ぼくらはそれでも前を向く
ジャケットから外国のアニメだと思っていました。登場ニャン物の名前も外国ぽいし、再生して初めて気付きました。ニャンダフル。
飼い主と離れて長い時間を過ごしたリドルフは、もしかしたら二度と飼い主に会えないかもしれないと覚悟します。でもルドルフに勇気を与えたのはイッパイアッテナの「絶望は愚か者の答え」という言葉です。それ以後も何かあるたびに、その言葉を思い出し奮い立ちます。
飼い猫、野良猫のいずれにも悩みはあります。その両方を経験した猫だけがそれぞれの良さを知ることができます。私たちも今置かれている環境だけだとその良さに気づきません。目につくのは悪い処ばかりです。ちょっと環境を変えてみると、新たな気づきに巡りあえるかなと思います。
声の出演は、それぞれが主役を演じる役者でもある井上真央さんと鈴木良平さんです。声だけでもその存在感が十分にわかります。
本作はNHK教育テレビで絵本として人気を得た斎藤洋さんの作品を、3DCG化したものです。その時に声を担当していた毒蝮三太夫さんは本作でも声の出演をされています。
さて、「ルドルフ」はドイツ系の猫(?)かなというネーミングですが、「イッパイアッテナ」って変わってますよね。どこの国を表すのでしょうか、あるいはどんな由来があるのでしょうか?名前の由来が判った時は大笑いするでしょうね(笑)
ポイント
笑える度 ★★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★★


