作品名
「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?」 ‘18年度作品
監督
篠原 哲雄
出演
- 黒島 結菜
- 小瀧 望
- 高杉 真宙
あらすじ
住友糸真【シマ】(黒島結菜)は高校生だ。東京の生活が馴染めなくなって離婚した父親の住む札幌に一人で行くことになった。
新しい友達は糸真を優しく迎えてくれた。父親の知り合いだった和央【ワオ】(高杉真宙)と仲良くなるまでは。
和央は同級生でみんなのアイドルだった。それを知る前に仲良くなってしまった糸真は、みんなからハブされてしまった。それは東京での生活の繰り返しだ。
落ち込む糸真を和央は優しく慰めてくれた。和央だけでなく、彼の親友である弦【ゲン】(小瀧望)もその一人でした。風邪で熱を出した和央の代わりに糸真を遊びに連れ出してくれた。
実は糸真の父親は和央の母親と良い仲になっていた。それで息子の和央とも仲良しになっていたのだ。二人は結婚することになった。当然、糸真と和央も同じ家で暮らし、一緒に食事をするのが普通になった。
和央と弦には秘密があった。周りの誰もが知っていることだったが、転校してきた糸真だけはそれを知らなかった。糸真はいつも優しい和央のことを好きになっていたが、和央には他に好きな人があった。
お勧めポイント
プリンシパルとは「バレーで一番トップの主役」のことだそうです。劇中で糸真が語ってました。今度こそ自分が主役になれる場所を見つけようと北海道にやってきたのでした。
好きな人はどんな人?との問いかけに「きれいなものを見つけたとき、一番に教えたくなる人」、「好きな人の好きなところを3つ挙げてみて」という会話があります。この物語で登場する人たちの関係は、一言で語れない複雑なものがあります。でも人間ってみんなそうですよね。一言で言えるほどの関係ってあまりないですよね。また時と場所によっても変化します。
主人公は高校生です。いろんなことに影響されやすい年頃です。友達だったり、親友だったり、恋人だったり、と色んな関係が、その度に一回り大きな人間に成長していくのでしょうね。そして糸真たち高校3年生は進路を決める大切な時期でもありました。
親友の晴歌が糸真へ自分の考えをぶつけます。この考えが糸真に足りなかったものを分からせてくれます。晴歌だけでなく和央も糸真をプリンシパルにすべく働きかけます。札幌が見渡せる高台で、白い雪に包まれた街並みが本当にきれいです。
突如現れる母親の挨拶代わりの「シマちゃん、彼氏出来た?」には毎回笑わされます。でもその時々のシーンで、主人公の胸の内を考えるマイルストーンにも思えます。
2022年NHK朝ドラのヒロインに決定した黒島結菜さんの現時点での代表作です。ドラマ「アシガール」が良かったので、この頃から黒島さんには注目してました。日本女優のプリンシパルに成長されることを期待しております。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★


