配信

No.618 ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走

作品名

「ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走」 ‘16年度作品

監督

ニコラ・ブナム

出演

  • ジョゼ・ガルシア
  • アンドレ・デュソリエ
  • カロリーヌ・ビニョ

あらすじ

 いろいろあって親子揃っての家族旅行に行くことにしたトム(ジョゼ・ガルシア)だった。でも整形医をやっているトムの父親ベン(アンドレ・デュソリエ)も一緒に行くことになって、一波乱ありそうな兆しが見えてきた。ベンは今までもトラブルメーカーだった。
 
 買ったばかりの新車「メドゥーサ」はAIを搭載し、快適に運転を支援してくれるはずだった。だが出発そうそうトムのシートベルトが取れにくくなり、これからの悪夢を予感させた。
 
 元来気の合わないベンと妻で妊婦のジュリア(カロリーヌ・ビニョ)は、ベンに隠していたニューベイビーの名前をトムがばらしたことで、さらに険悪に。
 
 車内でのムードが悪くなってきたところに追い打ちをかけるように、車のブレーキが効かなくなってしまった。さらにオートクルーズの巡回速度130Kmを維持したまま解除も出来ない。加速は出来るが130Km以下にはならない。
 
 高速道路は徐々に混雑してきた。トムは家族の誰にも車の異常を隠していたが、そういう訳にもいかなくなってしまった。
 
 渋滞地点まで、あと40Kmを切った。楽しいご旅行を。

お勧めポイント

 フランス発のコメディ作品です。
 
 最近、AIを搭載したXXX(チョメチョメと発音します)というのをよく聞きますが、こういう事故が発生すると、本当に悲惨な目に遭いますね。車を売ったディーラ担当者も、まさかそんな目にトム一家が遭遇しているとは思っていませんから、当たり障りのない対処を説明して終わり。でもショールームでも同じようにAIが制御不可能になり、この担当者も大ピンチ。
 
 事件はトム一家だけでなく、高速道路のパトロール隊やトムに愛車を台無しにされてしまった運転手の追走など、深刻さを増していきます。空いていた道路も渋滞が始まり、巻き込まれる前に何とか車を制御出来なければ、大事故になってしまいます。
 
 この作品に登場するイメージの悪い車たちは、流石ライバル国ですね。
 最後の最後にみんなが隠していた秘密をぶちまけますが、これで一気に仲直りが出来ました。作品もこれで終わりかと思ったら、さらに追撃大笑いが続きます。
 
 単なるコメディ作品かと思っていましたが、制御不能な暴走を扱った「アンストッパブル」や「暴走機関車」、「新幹線大爆破」を彷彿させ、そこに笑いの要素を加えた「弾丸ランナー」が加わり、スピード溢れるサスペンスは名作「激突」を思い出させます。さらに最後は”これはコメディ作品の許容範囲を超えてしまった…”まで、完膚なきまでに笑かせてくれます(爆)。

ポイント

笑える度   ★★★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★