作品名
「タイピスト!」 ‘12年度作品
監督
レジス・ロワンサル
出演
- ロマン・デュリス
- デボラ・フランソワ
あらすじ
1950年代、タイプライターを速く正確に打てることは、仕事が出来る秘書の証でもあった。
ルイ・エシャール(ロマン・デュリス)が経営する保険会社では秘書を募集していた。
面接会場にはたくさんの華やかな女性がいて、田舎出の飾り気のないローズ・パンフィル(デボラ・フランソワ)が採用されるとは思えなかった。不採用が決まりかけた時、ふと目についたタイプライターを、ローズは目にも止まらない速さで打ち続けた。その凄さにエシャールはローズを採用した。
出社して1週間が過ぎた。タイプライター早打ち以外に取り柄のないローズに、エシャールはある条件を出した。それはタイプライター早打ち大会に出場することだった。
さっそく地方予選にローズは参加した。1分間に360文字以上正確に入力出来るのが予選突破ラインだった。残念ながら358文字で予選突破は出来なかった。
解雇が決定的になったローズに、新たな条件が提示された。ローズは確かに早打ちなのだが、人差し指と中指程度しか使っておらず、正しい運指が出来ていなかった。エシャールは追い出された寄宿舎の代わりに自宅の一室を提供し、ローズを特訓することになった。
ローズは予選を勝ち抜いてフランス代表として世界大会に出場することになった。世界記録は512文字だ。
ローズはここまでよく頑張った。その理由はエシャールへのほのかな恋があった。同じような思いをエシャールも感じ始めていた。しかし世界大会出場は二人を離すことになってしまった。
お勧めポイント
フランスからのラブ・コメディ作品です。
タイプライターの音がひっきりなしに鳴る試合シーンは、躍動感たっぷりです。見ている人の脈拍と同期させてハラハラさせてくれます。
最初は田舎娘にしか見えなかったローズが、少しずつキレイになっていくのがよく分かります。恋する女性はいつの時代も美しく変化していきます。
酔っ払ったローズがルイの親戚に絡むシーンが面白いです。酔ったついでにルイにも絡みます。
共演の中に、この人どの作品かでよく見たという人がいました。中世の騎士を題材にした「ROCK YOU!」で主人公の恋人を演じていました。「ROCK YOU!」は以前ご紹介したことがあります。タイトルと同名のクイーンの曲が印象的でした。
タイプライターが現代はキーボードに変わりました。時代は移り変わっても人は変わりませんね。昔も今も恋の話はドキドキして他人毎には思えません。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★


