作品名
「キートンのセブン・チャンス」 ‘1925年度作品
監督
バスター・キートン
出演
- バスター・キートン
あらすじ
ジェームズ・シャノン(バスター・キートン)は、友人と会社を経営していた。経営は芳しくなく借金を返せず、このままでは刑務所送りになるかもしれない。
そんなジェームズに遺産相続があると弁護士がやってきた。700万ドルがジェームズに贈られることになっているとのこと。但し、一つ条件があった。
27歳の誕生日の19時までに結婚していることが、その条件であった。そしてそれは、今日であった。
ジェームズには以前から結婚したい女性がいた。彼女はメアリーと言い、実は1年以上前からシャイなジェームズはプロポーズ出来ずにいた。
急いでメアリーの家へ駆け付けたのは良いが、口下手のジェームズは遺産相続が目当てであるかのように言ってしまった。
メアリーは誰でも良いのかと、ジェームズのプロポーズを断ってしまった。でもジェームズが帰った後、思い直し、もう一度チャンスを与えようとジェームズに電話した。しかし電話が繋がらず、奉公人に手紙を届けるように指示した。
一方のジェームズは最愛の人に振られたと落ち込み、財産は要らないと言い出した。でも友人の説得を受け、誰かと結婚することを決意した。
ジェームスと友人、弁護士の3人は社交クラブに向かった。そこにはジェームズの顔見知りの7人の女性がいた。7回もチャンスがあれば、誰か一人はジェームズの誘いを受けてくれるだろうと行動を開始した。
ジェームズは時間までに結婚出来るのだろうか?
それは口下手のジェームズにとって、人生最大の試練であった。
お勧めポイント
チャップリンと並ぶ喜劇役者バスター・キートンのコメディです。
タイトルにもなっている「セブン・チャンス」は「内容」にも書きましたが、7人の女性にプロポーズしようとするところからきています。でもそれは前半で、後半は100人からの女性が彼の莫大な遺産を目当てに、花嫁姿でジェームズを追いかけます。
前半の7人へのアタックは、シャイな彼が一生懸命考えた作戦を実行しますが、なかなかうまく行かないところが苦笑してしまいます。でも結婚ってタイミングですね。スカートを履いていたら誰でも良いと焦るジェームズの前に「誰か結婚してくれないかな」と呟く女性が現れて、ジェームズもズッコケてしまいます。しかしこの女性にも問題があって、うまくはいきません。
後半はドリフターズの「8時だョ!全員集合」を思い出すドタバタ喜劇が展開します。特に斜面を落石を避けながら走るシーンは、キートンさんの運動神経の良さを感じます。あれだけ避けながら走るのは非常に難しいです。転がり落ちるシーンも本当にスゴイとしか思えません。
圧巻なのは大通りを100人からの女性が、ジェームズを追いかけて疾走するシーンです。これだけの女性に追い掛けられたら、世の男性は必死に逃げるでしょうね。
誰もが聞いたことがあるクラシック音楽が見ている人の鼓動を高めてくれます。また、この作品は活弁があります。こちらも物語を盛り上げてくれ、映画館の風情を醸し出してくれます。
ポイント
笑える度 ★★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆
感動度 ★


