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No.634 男はつらいよ お帰り寅さん

作品名

「男はつらいよ お帰り寅さん」 ‘19年度作品

監督

山田 洋次

出演

  • 渥美 清
  • 倍賞 千恵子
  • 吉岡 秀隆
  • 後藤 久美子

あらすじ

 寅次郎(渥美 清)の甥の満男(吉岡 秀隆)は大人になり、結婚して娘にも恵まれた。だが妻とは死別し、今日はその七回忌であった。
 
 周りからも再婚を急かされた。本人にその気はないが、一人娘からも重荷になるからと打ち明けられた。
 
 満男は初恋の人、泉(後藤 久美子)と、その恋を応援してくれた寅さんのことを思い出していた。寅さんのことは何かにつけて思い出す満男であった。
 
 満男はサラリーマンを辞めて小説家になっていた。最新作のサイン会に、その泉が現れた。泉は海外暮らしだが、仕事で日本に来ていて、偶然、小説家になった満男のサイン会があるのを知ったのだった。
 
 泉と満男は、二人を知っている寅さんの友人リリーの店に行った。そして寅さんの思い出話をしている内に、二人が知らなかった寅さんとリリーの昔話も聞いてしまった。
 
 その後、『くるまや』に行き、寅さんの妹さくら(倍賞 千恵子)たちと再会し、昔話に花を咲かせた。
 
 寅さんは放浪の旅に出たままだった。

お勧めポイント

 御存じ、『男はつらいよ』の最新作です。渥美 清さんの死後に作られており、寅さんは思い出話の中に登場します。
 
 本作は「男はつらいよ」の名場面集のように、随所に寅さんが登場して、見覚えのある寅さんの言動を繰り返します。今までに「男はつらいよ」を何本か観た人には懐かしく、あまりご覧になっていなかった人には、ちょっと観てみようかな、という気になると思います。
 
 主役は満男になっているのは「男はつらいよ」の元々の流れですが、物語の流れが上手く作られており、寅さんが少しでも多く登場するように、また、主な登場人物のその後も分かります。
 
 本作は50作目になりますが、前作『男はつらいよ寅次郎ハイビスカスの花 特別編』も過去の作品をほぼ繋ぎ合わせた物語になっていました。『男はつらいよ』と言えば、お盆か正月を思い出す方も多いと思います。全48作+特別編2作ありますので、お暇があれば、順番にご覧ください。寅さんってこんな人だったんだと分かると思います。
 もちろん本作からご覧になられてもかまいません。
 
 渥美 清さんの主題歌も本作は特別ゲストが歌われていますが、最後に歴代マドンナの登場後に、渥美さんの歌う主題歌も流れます。この辺になると、各「男はつらいよ」を観た当時を思い出して、涙が出てしまいます。

ポイント

笑える度   ★★★★
ファイト度  ☆☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★★
スッキリ度  ☆☆☆☆
感動度    ★★★★

男はつらいよ お帰り寅さん