作品名
「弱虫ペダル」 ‘20年度作品
監督
三木 康一郎
出演
- 永瀬 廣
- 伊藤 健太郎
- 橋本 環奈
あらすじ
千葉の総北高校に入学した小野田坂道(永瀬 廣)は、中学で叶わなかったアニメ研究会に入部しようと胸を弾ませていた。ところがアニメ研究会は休部状態であった。
顧問からは5人集めたら復活させてやると言われたが、オタク少年の小野田には友人などおらず、絶望的だった。
たまたま知り合った今泉俊輔(伊藤 健太郎)から自転車の勝負を挑まれた。その話を聞いていた寒咲幹(橋本 環奈)は、今泉が負けたらアニメ研究会に入ることを提案した。小野田は喜んで勝負することにした。
今泉がオタク少年の小野田に挑戦を挑んだのは理由があった。総北高校は山の上にあり、正門まで過酷な坂道が続いている。その坂道をママチャリでサドルに腰掛けたまま登っていく姿を見掛けたからであった。自転車部に入ろうとしている今泉は、その才能がどの程度であるか肌で感じたかった。
結果は今泉の勝利だったが、その才能に惚れ込み自転車部へ入ることを薦めた。友達のいない小野田は仲間と走る素晴らしさに目覚め、自転車部への入部を決めた。
お勧めポイント
大人気のアニメを実写化した青春スポーツドラマです。
主人公は気付いていなかったが、アニメオタクの彼は千葉から秋葉原までママチャリで週一回片道40Kmもの距離を走って脚力を高めていたのでした。どうしてそんなことを?ただ電車賃を浮かすためです。
小泉以外にも関西から入部してきた鳴子章吉は、小野田に優しく接してくれます。そんな仲間と出会って主人公は変わっていきます。
どの競技でも専門用語があります。自転車競技にもありますが、有名な言葉は物語の前半で解説してくれます。ご安心ください。
主人公は自分の才能に気づいていませんでしたが、他人の事ならすぐに気付くことでも、自分の事は良いことも悪いことも気付き難いものです。
レースシーンは思わず手に力が入ります。他の競技以上に、ご自分で乗られる人も多いですから、どんな感じなのか、登場人物の苦悩が良く分かると思います。
自転車競技は個人レースのように思われるかもしれませんが、ロードレースは団体で助け合うことが必要になります。それがどういうことなのか、どうしたら良いのかも分かってきます。それぞれの選手には役割があります。自分の得意な分野を活かした役割です。
初レースにプレッシャーを感じる主人公ですが、「頑張らなくていい」の一言で平静を取り戻します。物語の当初はオドオドした態度の主人公が変化していくのも見どころです。元々責任感の強い主人公が与えられた役割を必死に果たそうとする姿に感動です。
誰かに必要とされた人は、実力以上に強くなれて輝きます。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆
感動度 ★★★


