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No.646 たこ焼きの詩

作品名

「たこ焼きの詩」 ‘15年度作品

監督

近兼 拓史

出演

  • とみず みほ
  • 古和 咲紀

あらすじ

 澤田みほ(とみず みほ)と中学生の娘・花梨(古和 咲紀)は、大阪に住む親子です。
 
 DJだった父親は、子犬を助けようとして亡くなり、みほと花梨は貧しいながらも二人健気に生きています
 
 母みほは、インド人が経営するたこ焼き屋「やん!」に勤めていた。花梨は母親のたこ焼きが日本一だと自慢する。確かにみほの焼くたこ焼きはテレビの取材が来るほど町で評判だった。
 
 真夏だというのにエアコンが故障した。新しいのを買おうにも、そんなお金は澤田家には無かった。さらに花梨が大ファンのミュージックグループのDVDを友達から借りたが、澤田家にはDVDプレーヤーも無かった。
 
 修学旅行の積立金も花梨はみほに言うことが出来なかった。それを知ったみほは、仕事を増やして何とかやりくりした。
 
 最近疲れている母親をみて、花梨は母親のことを心配していた。
 
 花梨は野球をしており、昨年の大阪大会では地区優勝を達成した逸材で、知り合いの草野球チームから助っ人の依頼がくるほどです。
 
 二人はお互いを励まし合いながら仲良く暮らしていた。

お勧めポイント

 子役で活躍されていた芦田愛菜さん主演のヒューマンドラマです。
 
 この作品に登場する新興宗教は、聖なる水を含んだタオルを頭にのせて全身の浄化を図るものですが、最初に見たときは驚きでしかありませんでした。
 
 インスタント珈琲を飲むシーンで、その銘柄は原田知世さんと言えば…と関連するのが笑えます。
 
 週末の催しに参加して、ちひろ一家に変化が現れます。このシーンからの出来事は彼女たちの人生の縮図のように思えます。
 
 ラストシーンでちひろ一家は星が綺麗に見れるという場所で星空を眺めます。ちひろたちに見えているのはどんな星空でしょうか?そしてどんな未来が見えているのでしょうか?三人の表情をゆっくりとご覧ください。このシーンが一番好きです。

 大阪のソウルムービーです。
 
 大阪にはポケモン文化より古く、粉もん文化があります。寒くなってくると食べたくなる食べ物の一つが「たこ焼き」です。大阪では一家に一台あると言われるのが「たこ焼き器」です。
 
 たこ焼きはちょっとしたおやつに、そして兄弟に当たる「お好み焼き」「焼きそば」は食事としてご飯の共にする人も多いです(笑)炭水化物オンパレードですが、どれもご飯に合います。
 
 たこ焼きは食事としては主役ではありませんが、おやつとしては主役級の食べ物です。この作品も一流のご馳走ではないのですが、見る人をのほほんとさせてくれる作品です。観終えた後に、満腹感と満足感に満たされます。
 
 たこ焼き屋さんには数多くの有名店がありますが、焼き方やソースは店によって大きく違います。この映画に登場する「やん!」は実在します。映画でも全国のソースを選んで食べられるとありますが、それもそのまんまあります。
 
 花梨役の古和咲紀さんですが、どこかで見覚えがあると思ったら、コンビニでお菓子を買いながら旅する番組「ロケみつ」で観てました。この頃10歳ぐらいでしたから、随分成長されていて懐かしく思いました。
 
 花梨は草野球の助っ人での大活躍で、母親みほはたこ焼き屋の売上貢献による「スソシ」(これが何かは物語をご覧ください)で、臨時収入を得ますが、それぞれ何を買うのでしょうか?ここは泣けます。
 
 ワタナベフラワーの主題曲も心地よく耳に聞こえてきます。

ポイント

笑える度   ★★★
ファイト度  ☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★