作品名
「糸」 ‘19年度作品
監督
瀬々 敬久
出演
- 菅田 将暉
- 小松 菜奈
あらすじ
平成元年生まれの漣(菅田将暉)と葵(小松菜奈)は、ひょんなことで知り合った。すぐに打ち解けたが、突然葵はいなくなった。
彼女の居場所を知った漣は、葵が両親から虐待されている事実を知った。中学生の葵にはどうする術もなく、ただ耐えるのみだった。
漣は葵の手を引き逃げることにした。だがすぐに警察に捕まった。中学生の漣にはそれ以上のことはなにも出来なかった。離さないと誓った手は無残に引き離された。
季節は流れ、行方不明だった葵は、漣と葵の共通の友人の結婚式に出席すると判った。
久しぶりに会った漣と葵だったが、葵には付き合っている彼氏がいた。
お勧めポイント
話題の菅田将暉さんと小松菜奈さんの共演作品です。ご結婚おめでとうございます。
作品名「糸」は、中島みゆきさんの同名曲をイメージした物語からです。
人生って色々なことがあります。幼い頃には思ってもいなかった物語が待ち受けています。これでどん底も終わりかと思っていたのが、さらにどん底が待ち受けていたり、逆に思ってもいなかった超ハッピーな出来事が訪れたりもします。
本作の主人公2人も色々な時代を生きます。時には離れ離れで、2度と繋がることがないと感じても、突然再会したりします。
本作でも「人は出会うべき時に、出会うべき人に出会う」とあります。これは中島みゆきさんの「糸」の歌詞です。
どんな人生にも糸があります。どこかへ繋がっています。自分が望んでいなくてもさらに進めば、予想もしなかった未来が待ってたりもします。でもいずれも自分の道です。どのような結末が待っているのか誰にも分かりません。
もつれた糸は、ゆっくりと時間を掛ければ、研ぎほぐせるはずです。
この前「クソみたいな映画」をご紹介しました。いろいろな出来事に”楽しい名前”を付けてポジティブに生きることでした。過去や現在はどのようなものか知っていても未来は誰にも分かりません。
皆さんも元気になれるテーマソングがあると思います。その曲に勇気をもらって頑張ってください。この作品の葵が「糸」を聞きながらカツ丼を食べるシーンのように。漣が親友と「ファイト!」を歌うように。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★★★


