作品名
「潔く柔く(きよくやわく)」 ‘13年度作品
監督
新城 毅彦
出演
- 長澤 まさみ
- 岡田 将生
- 高良 健吾
あらすじ
瀬戸カンナ(長澤まさみ)には幼馴染の春田一恵(高良健吾)がいた。小さい頃から一緒に育ち、高校生になった今もその関係が続いていた。
一恵はカンナのことを好きになっていたが、それが言い出せないままでいた。そんなある日、バイト帰りにバイクを運転していた一恵は、交通事故で死んでしまった。運転しながらカンナへのメールが彼の判断を遅らせた。
カンナはその日から男性とつき合うことが出来なくなった。友達との携帯メールさえも使えなくなった。
社会人になったカンナは、取引先の赤沢禄(岡田将生)と出会った。禄もカンナと同じような経験をしていて、誰かとつき合うのに臆病になっていた。
同じような経験をした二人は、今まで止まっていた時間が動き出した。ゆっくりと、ゆっくりと。
お勧めポイント
長澤まさみさんと岡田将生さんのヒューマンドラマです。
思春期に経験したことがトラウマになって、その後の人生に付きまとうことは誰にもあります。トラウマが大きいほど、それを拭い去るのも困難です。
何とかトラウマを克服しようとしても、一人ではどうにもならない事もあります。誰かが背中を押してくれたら一気に進めるのに、それがないから変われない時もあります。
同じような経験をした者同士なら、お互いの背中を押せる事もあります。カンナが新たな一歩を走り出す時は、意外な人が背中を押してくれます。カンナのことを一番理解し続けてくれた人です。未来へ向かって駆け出すカンナの姿には大きな勇気を貰えました。
思いは口に出して伝えないといけないかなと思います。相手も同じ気持ちだと思っていても、直接聞かないと不安を感じるものです。カンナは直接聞くことが不可能でしたが、春田の親友から春田の気持ちを知ります。
真昼の住宅地での告白は斬新です。坂道の先に見える海が眩いばかりに輝いて見えました。
共演は池脇千鶴さん、中村蒼さん、そしてカンナの親友役で登場する波瑠さんなどが物語を盛り上げてくれます。
斎藤和義さんが歌う主題歌「かげろう」を聞きながら眺めるエンドロールは、ゆったりとした余韻に浸ることができます。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆
感動度 ★★★


