配信

No.659 一度も撃ってません

作品名

「一度も撃ってません」 ‘19年度作品

監督

阪本 順治

出演

  • 石橋 蓮司
  • 大楠 道代

あらすじ

 御前零児(石橋蓮司)は、売れないハードボイルド作家だ。作家名”市川進”で今日もハードボイルドな小説を書いている。
 
 最近、謎の殺人事件が頻発している。その殺人事件はサイレントキラーと呼ばれる殺し屋が関与しているという噂がある。
 
 サイレントキラーは”伝説の殺し屋”とも呼ばれ、30件近くの未解決事件を請け負ったと言われている。
 
 これらの噂の出所は、市川進が書くハードボイルド小説だ。彼の小説には事細かに犯行の手口が記述されている。まるで犯行を見たかのように。いや、実行犯としか思えないような情感と共に描かれていた。
 
 石川には妻:弥生(大楠道代)がいるが、夫は単なる小説家だと微塵も疑っていない。
 
 今日も石川に殺しの依頼があった。殺しの手口は石川に一任されている。

お勧めポイント

 北方謙三氏のハードボイルド小説を映像化したような前半。主人公のセリフや振る舞いを観るだけでロックのウィスキー、あるいはバーボンを飲みたくなります。さらにタバコ、出来れば葉巻を燻らせたくなります。帽子にコート、サングラスも着けたくなります。
 
 しかし、”現実は小説より奇”と言われる通り、物語の後半になると、主人公はこんな人だったのかと驚いてしまいます。
 
 私がいくら隠そうとしても、この作品では一切無駄です。だってタイトルを見たら、誰だって察しがついてしまいます(汗)
 
 そう、この作品はハードボイルドなミステリアスな作品だと思ったら、大間違いです。
 
 主役の石橋蓮司さんはハードボイルドな役も似合いますが、真逆な役もよく似合います。
 
 前半も楽しいですが後半(ラスト12minutes)がこの作品の肝です。ジェットコースターがゆっくりと頂上に向かった後、猛スピードでいくつものカーブを横G(通信の5Gとは別物)を感じながら落下していく感じです。
 
 共演も一流の役者が多数参加されています。ちょっとだけ登場する人が多いので、これも楽しみです。どこでどんな人が登場するのでしょうか?
 
 おっと、今回はおしゃべりが過ぎた。石川に殺されるかもしれない。来週の配信が届かなかったら、たぶんそうだ。Kaz.が怠けただけだろう。

ポイント

笑える度   ★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★