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No.661 エール!

作品名

「エール!」 ‘14年度作品

監督

エリック・ラルティゴ

出演

  • ルアンヌ・エメラ
  • カリン・ヴィアール
  • フランソワ・ダミアン

あらすじ

 フランスの田舎町に住む高校生のポーラ(ルアンヌ・エメラ)は、父親ジジ(フランソワ・ダミアン)と母親ロドルフ(カリン・ヴィアール)、弟と酪農を営む、どこにでもある家族だ。
 
 他の家族と違うのは、ポーラ以外は耳が聞こえないことだ。だが特に支障もなく、ポーラが外部との通訳を務めて仲良く暮らしていた。
 
 ポーラには学校で気になる男の子がいた。その子がコーラス部に入るのを耳にしたポーラも入ることにした。
 
 音楽教師のレッスンは始まった。最初は小さな声しか出せなかったポーラだったが、徐々に大きな声が出せるようになった。ポーラの才能に気づいた音楽教師は、パリの音楽学校に行くことを薦めた。
 
 ポーラは音楽学校の試験を受けることを家族に話したが、誰も彼女の声を聴いたことがなく、家を離れることもあり、受け入れられなかった。
 
 父親は大嫌いな村長に対抗して村長選に出馬すると言い出した。選挙活動も忙しくなり、ポーラは音楽のレッスンを受けるのも間々ならない日々が続いた。
 
 でも、ポーラはチャンスを捨てられずにいた。

お勧めポイント

 フランスからのヒューマンドラマです。フランス映画にも大笑い出来る作品が増えてきました。この作品もその一つです。
 
 特にポーラの母親が楽しいです。オーバーアクションにも見えますが、その分、大いに笑えてツッコめます。
 
 聴覚障がいの人がたくさんいる家族って、こんな感じなんだろうなと知ることが出来るのも貴重な作品です。
 
 ポーラ役は歌手のルアンヌ・エメラさんです。この作品が女優デビュー作でもあります。その歌声はさすが本職と納得してしまいます。徐々に歌が上手くなるのがよく分かります。さらに手話も役柄とはいえ、日常のこととサラッとこなされます。
 
 耳が不自由な人がどうやって音楽を聴き、感動することが出来るのでしょうか?コーラス部の発表会の途中から、ポーラの家族にはどのように聞こえるのか私たちに教えてくれます。でもここからがこの作品の見どころです。
 
 発表会の後、父親がある方法でポーラの歌声を聴こうとします。
 
 歌って、聞こえてくる音だけではないことをこの作品は教えてくれます。普通に聴くよりもさらに感動的に伝える方法があることを、ポーラの両親が涙しながら知るシーンは、私ももらい泣きです。

ポイント

笑える度   ★★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★★