配信

No.673 おと・な・り

作品名

「おと・な・り」 ‘09年度作品

監督

能澤 尚人

出演

  • 岡田 准一
  • 麻生 久美子

あらすじ

 東京のアパートで聡(岡田准一)と七緒(麻生久美子)は偶然おとなり同士になった。お隣同士ではあるが、会ったこともなくお互いの顔も知らないまま暮らしていた。
 
 二人の住居はオンボロアパートで、隣室の音は駄々洩れ状態だった。時々聞こえてくるクシャミや空気清浄機の給水警告音、アラームなどはお互いの生活様式をそれとなく知ることが出来た。
 
 聡はカメラマンだ。売れっ子モデルのシンゴの友人だったことから彼の専属をしていた。だが聡は夢だった風景写真を撮りにカナダへ行くことになった。シンゴにはそのことをまだ打ち明けられずにいた。
 
 七緒はフラワーデザイナーを志望していた。MFD試験が終わったらフランスへ留学に行くことにしていた。
 
 お互いがそれぞれの夢に向かって進んでいたが、それを遮るような出来事が聡と七緒に起こった。

お勧めポイント

 岡田准一さん、麻生久美子さんダブル主演のヒューマンドラマです。
 
 30代というのは仕事にも慣れて、自分の夢も育ってくる頃です。と同時に人生の不安も高まってきます。どんな人生を進むのかを決めた人や決めようとしている人がいると思います。また夢の途中で数々の困難が発生するのも人生です。どんな道でも最後に選ぶのは自分自身です。
 
 最近読んだ本に”ご縁は大切”というのがありました。たくさんの仕事やいろいろな人がいる中で、なぜか巡り合えたのは”ご縁”としか思えません。考えたこともなかったことが偶然仕事になる人もいます。また出会った人の影響を受けて人生が変わることもあります。
 
 岡田准一さんは、本作のような役が一番似合うと思っていました。でも最近の『ザ・ファブル』のような凄腕の殺し屋なのにどこか笑える役柄も大好きです。
 
 麻生久美子さんは、『時効警察』のコミカルな役柄も本作のような真面目な役柄もピッタリです。
 
 シンゴの彼女役で登場する谷村美月さんは、どこにでも居そうな恋する乙女がよく似合っています。大阪弁を話す役柄はこんな雰囲気の子が多いですね。
 
 さて本作はどんな結末を迎えるのでしょうか?意外な展開が待っていたのはショッキングでした。やっぱり”ご縁”です。最後の最後にキマシタ!
 
 この週末は本作を楽しんでくださいね。

ポイント

笑える度   ★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★★★