配信

No.680 ロマンス

作品名

「ロマンス」 ‘15年度作品

監督

タナダ ユキ

出演

  • 大島 優子、大倉 孝二

あらすじ

 小田急ロマンスカーでアテンダントをしている北條鉢子(大島優子)は、同僚と共に新宿~箱根を往復する日々を過ごしていた。
 
 ある日郵便受けに、音信不通だった母親からの手紙が届いた。中も見ずにカバンへ入れて仕事へ出かけた鉢子だったが、今日の乗務はいつもと違っていた。
 
 勤務中に母からの手紙を読んだが、その内容にイライラが頂点に達した。さらにワゴンから商品を盗まれる事件が発生した。車掌が仲裁に入ったが、商品を盗んだ男、桜庭(大倉孝二)は隙をみて駅から逃げ出した。慌てて追いかけた鉢子は桜庭を捕まえることに成功した。
 
 料金を払い謝罪した男はそれで解放された。鉢子は乗務していた電車が出発してしまったので、30分後に着く折り返しの電車から勤務を続けることになった。
 
 だがまたしてもプラットフォームで桜庭と出くわしてしまった。トイレに逃げた鉢子がプラットフォームへ戻ってくると、ゴミ箱に捨てたはずの母親からの手紙を、桜庭が拾い出して読んでいた。
 
 驚いた鉢子に桜庭は、母親を探し出さないといけないと、無理やり鉢子の手を引きレンタカーを借りてしまった。
 
 つい30分前まで面識のなかった二人が、レンタカーで一緒に旅を始めた。しかも二人の出会いは最悪だったにも関わらず、狭い車内は2人きりだ。

お勧めポイント

 大島優子さん、大倉孝二さん共演のヒューマンドラマです。
 
 全編のほとんどはこの二人です。さらに随所で鉢子の過去を物語る出来事が再現ドラマで盛り込まれています。この出来事のおかげで少女時代の鉢子がどんな暮らしをしていたのかしっかり理解できます。
 
 この物語にはいくつかの金言が登場します。これを聞くだけでも観た甲斐があったと思います。『人生において後悔しないなんてことはありません。どんな後悔なら納得がいくかです』というような金言は元々好きでした。
 
 鉢子一家にも色々な出来事があったように、桜庭にも色々な出来事があったのが少しずつ分かってきます。結局誰しも周りからは分からなくても、多かれ少なかれ苦労しているのだと気付かされます。
 
 桜庭は仕事柄映画に詳しいので、随所で映画の話題を口にします。このメルマガの購読者はほとんどの話題についていけると思います(笑)。でも鉢子はまるで知らないようです(汗)
 
 さて、コインの表と裏は分かりますでしょうか?意外と勘違いされている方もいらっしゃいます。桜庭も決断を迫られた局面をコインで判断しようとしますが、実は間違ってました。

ポイント

笑える度   ★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★