作品名
「あのこは貴族」 ‘20年度作品
監督
岨手 由貴子
出演
- 門脇 麦、水原 希子、高良 健吾
あらすじ
榛原華子(門脇麦)は、東京の松濤で生まれ育ったお嬢様だ。今日は家族に婚約者を紹介する予定だったが、その日に振られてしまった。
病院を経営する両親からは早速お見合いの話を切り出した。ともかく会ってみた華子だったが、相手はオタク系の変わった先生だった。
なし崩し的に次々と友人が紹介する人に会ってみたが、どの人も華子はしっくりこなかった。
結婚相手はこんなものかと思い始めた頃、理想の男性と思える青木幸一郎(高良健吾)に出合えた。これこそ運命の人と華子から積極的にアプローチをした。
時岡美紀(水原希子)は、地方から東京の名門大学に進学した。必死に大学で勉強を続けていたが、父親が失業して学生を続けるのが難しくなった。なんとかホステスのバイトをしながら学生を続けたが、それも長続きはしなかった。
時岡美紀は見覚えのある人が客として来た。それは同じ大学でノートを貸したことがある青木幸一郎との再会だった。
お勧めポイント
門脇麦さん主演、水原希子さん、高良健吾さん共演のヒューマンドラマです。
主人公は超お嬢様です。東京の松濤(しょうとう)という地名は存じ上げておりませんでしたが、関西の芦屋を思い浮かべたら良いようです。
結婚適齢期の華子さんは婚約者と上手くいかず、色々な人と出会いますが、しっくりこない人ばかりでした。そんなある日、とうとうドンピシャの人に出合います。
ここまでの展開で主人公がどんなお嬢様か認識することが出来ます。さらに驚くのがその後の展開で登場する修羅場シーンです。え、超お嬢様でやる時はやるの?と思わせぶりな態度が、やっぱり超お嬢様なのだと笑ってしまうどんでん返しです。
その修羅場の相手役が水原希子さん演じる美紀です。こちらは華子とは対照的な超庶民の育ちです。色々なことがあった環境で育ったのに、ポジティブないい子です。
こんな二人ですから仲良くなるのも当然。橋の反対側で出くわした華子と美紀が、どちらも手を振る姿がとても可愛いらしく、微笑ましく思えます。
華子の理想の男性として登場する青木幸一郎は、遊び人かと思えば、そうでもなかったりと、本作に登場する人たちはいい人ばかりです。
これからどんな人と結婚しようかと悩んでいる人、そんなことを考える世代ではない人、万人の心に響くものがある物語です。
観て良かったなと思うこと保障します。一つ難を書けば、関西人はなんでこんな人しか登場しないのか?ということです(笑)
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆☆
感動度 ★★★


