作品名
「ハケンアニメ!」 ‘22年度作品
監督
吉野 耕平
出演
- 吉岡 里帆、中村 倫也、柄本 佑
あらすじ
斎藤 瞳(吉岡里帆)は、アニメ業界に入って7年が経った。ようやく監督としてデビューが決まった。デビュー作のタイトルは「サウンドバック奏の石」というSF作品だ。
ようやく自分の思い通りの作品が制作できると期待した。だがその期待をスタッフたちに振り回されてばかりで、思うように進めることが出来なかった。
斎藤のプロデューサーである行城 理(柄本佑)は、時に優しく、時に厳しく、斎藤をサポートしていた。だが斎藤にはすべてのスタッフも行城も、彼女の思いを判っていないと思えた。
斎藤がそこまで必死になるには訳があった。どうしても超売れっ子監督である王子 千晴(中村倫也)に勝ちたかった。王子千晴監督の最新作「運命戦線リデルライト」に真っ向勝負を望んだ。
同一時間帯に放映される二作品を、世間は王子 千晴監督の一人勝ちだと決めつけていた。しかし斎藤監督は自分が勝つと宣言した。
お勧めポイント
吉岡里帆さん主演の熱血作品です。
私は出来る限り、前提知識が無いようにして観るようにしています。変な先入観で作品への感情が変わらないようにしたいと思っています。
タイトルの「ハケンアニメ!」からどのような物語だと思いますか?私は「派遣アニメ!」という内容で、派遣会社からアニメ業界へ派遣された人が活躍する、どちらかと言えばコメディ作品かと思っていました(汗)。
この作品は「覇権アニメ!」という内容でした。アニメ業界の覇権を争う熱血作品です。先ほど、自分は先入観なしに楽しみたいと書きながら、購読者の人にはネタバレしてしまって申し訳ありません(汗)
面白過ぎます!正に手に汗を握る作品です。どうなるのだろうかと覇権争いを括目してしまいます。スタッフのそれぞれの立ち場による作品への思いも見どころです。
放映されるアニメの物語を、スピンオフの別作品として全編観たら、もっと本作に、のめり込めるとも思います。
主人公の吉岡里帆さんから、助演の中村倫也さん、柄本佑さん、尾野真千子さんまで、皆さん全力投球の一作は、あっと言う間に129分が終わってしまいました。
主人公の思いは『観てくれた人に魔法をかけるような作品を作りたい』です。その言葉が意味するものは?主人公の生い立ちは?主人公を知れば知るほど、応援したくなります。
寒い日が続くようになりました。でも本作は熱いです。知らずに観たら大火傷しますよ。
原作は直木賞作家の辻村深月さんの同名作品です。
ポイント
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★★★


