作品名
「レイジング・ブル」 ‘80年度作品
監督
マーティン・スコセッシ
出演
- ロバート・デ・ニーロ、キャシー・モリアーティ、ジョー・ペシ
あらすじ
1941年ミドル級ボクサーのジェイク・ラモッタ(ロバート・デ・ニーロ)は、リーブスと闘っていた。
試合は7回もダウンを奪ったラモッタにも関わらず0対3で負けた。それは明らかに地元びいきの判定だった。
ラモッタの弟ジョーイ(ジョー・ペシ)は、彼のマネージャーをしていた。当時のボクシング界は裏世界とも密接に繋がっていて、強い者がチャンピオンに成れるとは限らなかった。
乱暴者のラモッタはリング上では無敵だったかもしれない。だがリング外での彼の行動はおよそチャンピオンになる要素は見当たらなかった。
ある日、ラモッタはプールで見掛けた女性を紹介するようにジョーイに迫った。彼女はビッキー(キャシー・モリアーティ)という名で、まだ15歳だった。
お勧めポイント
ロバート・デ・ニーロ主演のヒューマンドラマです。
この物語は実在のボクサーを題材にしたスポーツドラマに見えますが、実際は人間ドラマです。
主人公の性格からくる破天荒な暮らしと、当時のボクシング界の裏ルールが、この物語の大筋です。特に主人公の猜疑心は酷いものです。実の弟であるジョーイでさえ、彼を見放してしまうほどです。
ロバート・デ・ニーロさんといえば、その徹底した役作りは有名です。本作はその代表作です。本作でアカデミー主演男優賞を受賞しています。
現役ボクサーのシーンでは筋肉隆々としたボディーを、現役を遠ざかったシーンでは明らかにぷよぷよとした肉体で登場します。これだけでそのシーンの主人公がどういう環境に置かれているのかを知ることができます。なんでも25Kgから体重を増やされたとか。
主人公の弟役のジョー・ペシさん、どこかで観たと思ってましたら、私の大好きな「いとこのビニー」で主演をやっていた人です。
1980年作品ですが、ほぼモノクロ画面がよりリアルに1940年代を感じることができます。主人公が夢を見て人生を謳歌しているシーンだけがカラー画面になっています。
ラモッタの彼女役のキャシー・モリアーティさんは当時20歳です。初々しい容姿がラモッタの気を惹いたのでしょう。それでもラモッタの猜疑心が哀れに思えます。
熱気溢れるシーンの連続。ぜひ、この週末は楽しんで下さい。
ポイント
笑える度 ★
ファイト度 ☆☆☆☆☆
ほのぼの度 ★
スッキリ度 ☆☆
感動度 ★★★★


