作品名
TVドラマ「ハケン占い師アタル」 ‘19年度作品
監督
游川 和彦(脚本)
出演
- 杉咲 花
- 志田 未来
- 板谷 由夏
- 小沢 征悦
- 及川 光博
あらすじ
イベント会社『シンシア・イベンツ』に派遣社員アタル(杉咲花)がやってきた。配属されたのは制作Dチームだった。Dチームはその名前のとおり、4番目の制作チームだ。他のチームが手に負えないようなブラックな案件を、部長の代々木(及川光博)が廻してくるのが常だった。
それをDチームの大崎課長(板谷由夏)が断りきれず引き受けてしまうから、上野主査(小沢征悦)らチームメンバーが怒鳴るのも日常であった。
派遣社員アタルの教育係は、歳が近い神田(志田未来)が担当することになった。アタルはどこか謎めいたところがある女子であった。今までどんな仕事をしていたのか、何をするにも初めての事柄だと記念の自写真を撮りまくった。
まだまだ新人の神田は何事にも自信が持てず、制作チームの中では陰にこもっていることが多かった。私生活でも司法浪人の彼氏と仕事との両立が上手くいかず悩んでいた。
そんな神田の境遇を何も知らないはずのアタルは、まるで神田の気持ちがすべて分かるかのように鋭い指摘をするのであった。
神田は偶然ネットでアタルの正体を知ってしまった。そしてアタルにあるお願いをするのだった。
お勧めポイント
杉咲花さん主演のテレビドラマです。
アタルは目の前にいる人間の心の中を、過去の出来事を含めて見ることができます。それで普段はサングラスをかけて、不注意に他人の心を覗かないようにしています。
Dチームのメンバーは、会社の落ちこぼれだったり、何らかの悩みで落ち込んでいたりしてます。そして最後はアタルの占いを聞き、自信を取り戻していくオムニバス物語です。
チームメンバーの名前は山手線の駅名から付けられています。最初のうちはその説明のナレーションがあるのですが、途中から省略されます(笑)
毎話後半のアタルの占いや、その後の当事者たちのセリフは、涙が出そうになるのが多いです。その名言は観ている私たちにも向けられた教訓でもあります。それを聞くだけで、明日も頑張ろうという気にさせてくれます。
Dチームは新入社員から中堅、管理職までいますが、毎回メンバーの誰かが主人公になって自分の抱えている問題を打破しようとします。その背中を推すのがアタルの役割です。このメルマガの購読者の多くが共感できる話がきっとあります。
ちょっとクサすぎる展開もありますが、私の場合はこれぐらいの押しつけがましい展開の方が、よりハートに突き刺さります。
心の負担が軽くなったメンバーが、話の最後で不要になったものを捨てる演出も、こんなものを心の拠り所にしていたのかと頷いてしまいます。
本作は2019年1月から3月まで毎週木曜日に放映されていたようですが、第2シーズンもぜひお願いしたいです。
ネットでご覧になられる人も多いかもしれませんが、DVDを借りてきたら、最終DVDには特典映像が追加されています。こちらもなかなか楽しいです。
ゴールデンウイークも終わり、新入社員や転勤、転職された人達は職場に馴染んできた頃と思います。職場の悩みも堪ってきたのではないでしょうか。どうぞ一人で悩まずに、本作をご覧になられて、何かヒントを探してみてください。明日もがんばルンバーです!
ポイント
笑える度 ★★★★
ファイト度 ☆☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆
感動度 ★★★★


