作品名
「マイレージ、マイライフ」 ‘09年度作品
監督
ジェイソン・ライトマン
出演
- ジョージ・クルーニー
- ヴェラ・ファーミガ
- アナ・ケンドリック
あらすじ
ライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)はリストラ請負人だ。企業の誰もが嫌がる仕事を引き受けるエージェントとして、初対面の人々に冷静沈着にリストラを告げてまわる。
リストラを宣告するためにアメリカ中を飛行機で年270日飛び回っていた。おかげで余計な人間関係に振り回されることもなく、唯一の楽しみは航空会社のマイレージを貯めることだ。どの空港でも『お帰りなさい』と乗務員から声が掛かる。
今日は空港の会員制ラウンジで同じ匂いのする女性アレックス(ヴェラ・ファーミガ)と知り合った。すっかり意気投合した二人は一夜を楽しみ、また会う約束をした。
ビンガムの会社で改革が行われることになった。直接対面してリストラを宣告するのは旅費の無駄であり、ネットを使ったオンライン宣告に切り替え、経費を浮かす算段を考えた。
この計画を推進するために若いカウンセラーのナタリー(アナ・ケンドリック)が雇われた。マイルを貯めることに生きがいを感じていたビンガムは当然猛反対をした。しかし莫大なる経費節減が出来るとあって会社側も簡単には計画を中止する気はなかった。それどころか現場を知らないナタリーをビンガムに同行させた。
ビンガムの自慢は、アメリカン航空のコンシェルジュ・キーを持っていることだ。あと少しで憧れの1000万マイルに到達する。達成した人はわずか7人だけで、終身名誉会員になり、伝説のフィンチ機長にも会うことができる。さらに機体にビンガムの名前も記載される。
その日が来るのをビンガムは心から待ち望んだ。それともその前にビンガム自身がリストラされることになるのか。
お勧めポイント
ジョージ・クルーニー主演のロードムービーのようなヒューマンドラマです。
ジョージ・クルーニーの優しい雰囲気がぴったりの主人公です。最初はクールにリストラを宣言するような男かと思わせます。でもナタリーとコンビを組むようになって、少しずつビンガムも変わっていきます。
ナタリーの彼氏がE-Mailで別れを告げたのを知り、『まるでネットでリストラを告げられるようだ』と皮肉るビンガムのセリフに笑ってしまいます。
煩わしい人間関係を嫌っていたのに、アレックスと結婚考えたりと少しずつ変わっていくビンガムに人間臭さを感じてしまいます。
為になる面白い話題に、手荷物検査でどの列に並ぶのが良いのか?これはなるほどメモしておきましょうという気にさせます。
ナタリー役のアナ・ケンドリックさんも良い味を出しています。彼女の飛んだ演技がこの物語を引き立ててくれたと私は思います。
この物語が終わる頃には、この主人公が本当に好きになります。そして自分自身も何か変わった気になります。
たまにはハメを外して楽しむことも人間には必要ですね。どうぞこの週末は、この作品を楽しんでください。Goods Luck!
ポイント
笑える度 ★★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★★★
スッキリ度 ☆☆☆☆
感動度 ★★★


