配信

No.701 晴れたらいいね

作品名

「晴れたらいいね」 ‘25年度作品(TVドラマ)

監督

深川 栄洋

出演

  • 永野 芽郁
  • 芳根 京子

あらすじ

 令和6年、高橋紗穂(永野芽郁)は、都内の総合病院で看護師をしていた。紗穂は中堅になっていて、仕事も出来る方だと自他共に認めていた。ところがどこか覇気が感じられない人でもあった。
 
 ある日、寝たきりで入院している雪野サエの看護していた。彼女はこの病院の名誉婦長だったらしい。
 
 雪野サエに愚痴のような独り言を言っている最中に、大地震が病院を襲った。雪野サエを守ろうとしたが、突如、起き上がった雪野サエを見て驚き、気を失ってしまった。
 
 目覚めた紗穂は見知らぬ人たちに囲まれていて、しかもそこはジャングルだった。動転して叫ぶ紗穂を周りの人は、頭を打ったショックで錯乱したのだと思った。
 
 そんな紗穂を支えてくれたのが、同僚で親友だという藤原美津(芳根京子)だった。
 
 徐々に落ち着きを取り戻してきた紗穂は、ここが昭和20年のフィリピンだと分かった。
 
 紗穂や美津は、従軍看護婦として野戦病院で働いているのだった。そして自分は雪野サエにしか周りからは見えてなかった。
 
 令和の病院と遥かに違う環境に戸惑いながらも、その日を生きていくしか紗穂に選択の余地はなかった。
 
 紗穂に出来るのは、月夜の晩に令和の時代へ戻してくれるように月にお願いするぐらいしかなかった。美津も薄々、彼女が雪野サエではないのではと感じるようになっていた。

お勧めポイント

 テレビ東京開局60周年記念作品です。2025年1月10日から雨林(ネット)で公開されています。
 
 物語の大部分は、永野芽郁さんと芳根京子さんの二人芝居です。どちらの女優さんも、驚くほどに演技に入り込んでいます。これぞ役者さんだと、何の前提知識もないまま見始めた私を物語に引き込んでいきます。
 
 永野芽郁さんは、この前ご紹介した「君が心をくれたから」でもその演技力に惚れこみました。芳根京子さんはNHKの「べっぴんさん」ぐらいしか知らなかったのですが、今回は芳根京子さんも素晴らしいとしか言えません。
 
 戦中の野戦病院ということから、お二人ともノーメイクなのですが、それがまた物語を夢中にさせる要因になっていました。
 
 このタイトルはどこから来たのでしょうか?この言葉から思いつくのは一つしかありませんでした。それが正解でした。
 
 昭和と令和の時代の差を、私も生きてきたつもりでしたが、こんなに違っているのかと納得しました。
 
 今、当たり前のように思っている多くのことが、昔であれば、当たり前ではなかったんだと改めて認識しました。成人式の今日、多くの成人が誕生しました。これからの日本でも、今までの日本の良い処を引き継いで欲しいのと、世界の動きに追従していって欲しいと思います。
 
 時空を超えて同じ動機から看護婦になろうとしたという談話も感動しました。
 

ポイント

笑える度   ★★
ファイト度  ☆☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★
スッキリ度  ☆☆☆☆
感動度    ★★★★★