作品名

「百万長者と結婚する方法」 ‘53年度作品

監督

ジーン・ネグレスコ

出演

  • マリリン・モンロー (吹き替え:Lynn)
  • ベティ・グレイブル (吹き替え:ファイルーズあい)
  • ローレン・バコール (吹き替え:大谷育江)
  • キャメロン・ミッチェル (吹き替え:落合福嗣)

あらすじ

 ニューヨークで百万長者と結婚しようと考えた三人の美女は、貧乏だが高級アパートを安く借りてシェアしながら、その夢を実現しようと考えた。

 リーダー的なシャッツィ(ローレン・バコール)、ど近眼だが男の前では見栄えを意識してメガネを掛けないポーラ(マリリン・モンロー)、男をなびかせるのは得意だがどこか抜けているロコ(ベティ・グレイブル)の三人だ。

 さっそくロコが肉屋で知り合ったトム(キャメロン・ミッチェル)に商品を持たせてアパートへ戻ってきた。財布を忘れたという口実でトムにすべてを払わせたようだ。シャッツィは、トムがノーネクタイだから金持ちではないと判断し、トムを追い出した。だがトムの方はシャッツィに一目ぼれして、彼女へのアタックを開始した。

 ロコは既婚者であるが金持ちビジネスマンと知り合った。会合があると聞いて彼の知り合いの金持ちに出会えるチャンスだと遠地へ同行した。現地で会合はロコの勘違いだと分かった。出会ったのは田舎者の男性だけだった。だがここでもロコの勘違いから、この男はこの辺りの森林を所有する大金持ちだと思ってしまったから、得意のアタックを開始してしまった。

 ポーラは男の前ではメガネを掛けずにいるので、怪しげな男でもそれと気づかずに話術に惹かれてしまうことが多々あった。偽の石油王に招待され飛行機に乗って出向くことになった。その飛行機で隣合わせになった男とお互いのメガネ姿で意気投合する。

 この男、実は彼女たちが借りた高級アパートの正規の賃借人だが、悪徳会計士に騙され国税庁から目をつけられ、逃亡を図っていたのだった。何度かアパートで出会っているのだが、ポーラはメガネを掛けてなかったので、彼のことを正確に認識してなかったのだ。

お勧めポイント

 三人娘の共演によるラブコメディ作品です。

 いきなりフルオーケストラによる演奏シーンが始まります。これは何かの伏線かと思いきや、観客を高級な雰囲気に誘うための前菜の役割でした。また、物語の最後にも登場して物語の余韻を楽しませてくれます。こちらは映画館なら同行した友人と物語の感想を語り合う重要な役割を担っています。

 さて作品ですが、特徴のある三人娘がそれぞれの個性を生かして金持ち紳士を射止める努力を続けるのですが、その個性やら、早とちりやら、プライドやら、近眼やら、が邪魔をして中々うまくいきません。

 それでも離婚直後のシャッツィを始め、みなさん努力を続けます。少々の失敗には落ち込む暇もなく、それなら次の手をと、チャンスを掴むのに必死です。なるほど勉強になりますと思える手法の数々(私には今更、こんな手法があるのかと知ってもですが;笑)

 特にシャッツィの「嫌よ、嫌よ、絶対いやよ」と言いながら、次のシーンではどうなっているの?という「秋の空と乙女心」は笑えます。

 探し物は近くにある、ということわざ通り、青い鳥は近くに、しかも向こうから現れているのです。好き嫌いにお金持ちかどうかは関係ない、だけど実は、という最後の場面は本当に笑えます。女性からはフンと思われるかもしれませんが。

 最近、映画館ではなく自宅で観ることが多くなりました。作品をじっと見ることもありますが、何かをしながら観ることも多いです。そんな時、邦画は楽ですが、洋画の場合、どうしても字幕を見る必要が出てきます。それで吹き替え作品が好きになりました。この作品は1953年制作で翌年に日本公開されています。

 それが最近、私と同じように字幕が苦手という方が増えてきて、2020年に人気声優による名画吹き替えなるプロジェクトが発足しました。本作もその対象です。今なら雨林で見れると思います。これ以外にも「ローマの休日」がありました。ちょっと見たいけど、字幕はしんどいという方は、こちらを利用してみてください。

 昔はテレビ放映時は吹き替えというのが定番でした。いくつかの作品は、声優さんたちの巧みなセリフに、有名俳優を見るだけで担当声優さんの日本語が聞こえてくる気がしました。

 どうぞこの週末は、このドタバタ喜劇を楽しんでください。

ポイント

笑える度   ★★★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★★
スッキリ度  ☆☆☆
感動度    ★★