No.720 傷だらけのランナー
「傷だらけのランナー」 ‘90年度作品
サンディ・タン
ジョー(ブラッド・ピッド)は、高校の陸上部で800m競走のエリート選手。その名前は関係者の間でも広まっていた。ジョーはコーチにスタンダード大へ奨学生として入学できるように頼み込んだ。
コーチは昨年覇者のトンプソンに勝てるようなら、スタンダード大へ推薦しても良いと言ってくれた。喜んだジョーは今まで以上に練習に、バイトに、取り組んだ。
ジョーは母親と二人暮らしで、決して裕福な家庭ではなかったから、進学も日々の暮らしも必死に乗り越えてきた。そこへ窃盗事件で少年院に入っていた弟のビリー(リック・シュローダー)が帰ってきた。
生真面目なジョーと、感情の起伏の激しいビリーは、何かにつけて対立した。唯一どちらも、母親が悲しむことだけは避けるように気配りをしていた。
ある日、朝練のランニングに出かけようとしたジョーに、ビリーも参加すると言い出した。いざ走り出してみると、ジョーに負けないぐらいビリーも速いのが分かった。ビリーは少年院で嫌というほど走らされたらしい。
ビリーの前科は、地元の高校では知らない者がいないので、生活指導員の地区にある高校へ通わされている。ジョーはビリーに陸上部に入ることを勧めた。
ビリーが通う高校でもジョーの実力は伝わっていた。ジョーの弟ということで入部テストを受けれたが、予想以上の実力にビリーの入部が承諾された。
ジョーとビリー、800m陸上のライバルが誕生した。ジョーはトンプソンに勝つことができるのだろうか。
ブラッド・ピッド主演のヒューマンドラマです。スポ根ドラマともいえます。
ジョーは几帳面な性格を随所で感じます。スポーツ選手によくあるタイプです。一方のビリーはジョーと同じぐらい母親思いですが、今までの経緯から悪仲間との関係を断てずにいます。
性格の違いは、陸上選手の気質にも表れています。一日も休まず練習に励むジョーと、たまには気分転換も必要だと練習を調整するビリーです。
ジョーだけの生活ならば、こんなことにはならなかったのでしょうが、ビリーに何かとペースを乱され、しかしビリーは実弟だから疎外するわけにもいかず、おまけにジョーよりも速く走れるようになってきたことで、ジョーの葛藤が始まります。
二人は同じ800m選手として戦っていくのですが、自分を気遣ってくれる兄のジョーに、弟のビリーもどこか考えてしまいます。物語の結末はどうなるのでしょうか?
この映画の頃は、ブラッド・ピッドさんは27歳です。こんな若いピッドもなかなか見れません。「巨人の星」の花形満を思い出させる、長く真っすぐな髪(笑)をなびかせて走る姿も、ぜひご覧になってください。
笑える度 ★★★
ファイト度 ☆☆☆☆
ほのぼの度 ★★★
スッキリ度 ☆☆☆
感動度 ★★★
